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2014年12月19日金曜日

不毛なる争いに終止符をと願う

吉野家牛丼値上げが話題になってますね。高くなったとか言ってますが、それでも380円?十分安いだろっ!
かつてデフレの象徴とされた牛丼戦争値下げ合戦。一杯の利益が4円とか聞きました。数を動かせる力があればこそできた芸当ですが、原料高のあおりで上げざるを得ない局面を迎えた時、方や値上げの一方で方や値下げに動き、不毛なる消耗戦の様相を呈しまして、そこまでやるこたあないじゃね?と。草木一本残らない焼け野原に体力だけで生き残っても、はたしてそれが世のためになるのか。企業たる者社会的道義責任ってやつもなくちゃいけないんじゃないのか?でしょ?

肉屋として思い出すだにおぞましいあのBSE騒動の際、あくまでもUS産にこだわった吉野家は牛丼販売を休止し、松屋その他は豪州産に動きました。ちなみにUSはショートプレート、豪州はナーベルといい、同じ牛バラですがカットが違います。前者は幅が狭くいわゆる縦バラのところで、後者に比べるとカルビでいうところの上カルビに近い。そして表面の筋が多いのも後者なんです。
松・他で食べた時、やや口に残る輪ゴム的な筋に気付いた方も多いんじゃないでしょうか?加えて豪州産は牧草主体の飼料のため、穀物肥育のUSに比べると味がやや平たい印象がありました。その後の日本の要請・指導で今は改善が進みましたけど。

かつてその絶大なるバイイングパワーで業界に君臨し、吉野家が動けば相場が動くといわれた帝王も、兵糧攻めの結果それまで歯牙にもかけなかった後発組の後塵を拝する事となり、その専横ぶりへの反感から溜飲を下げた業界人がいた一方で、あくまで原料にこだわる姿勢に「男」を感じ、いつまでもお帰りをお待ちしますわってな、幸せの黄色いハンカチ的ファンもまた獲得するに至ったんであります。

そして今般吉野家は値上げ、松屋のゼンショーは創業以来初の赤字を計上するを見るに及び、安けりゃなんでもありという殲滅的合戦は、一応の終息を見たんじゃないでしょうか。まさに根を上げたって話ね。

中東からは耳にするのも辛いような悲しいニュースが続いていますが、長年にわたる確執に終止符を打とうという明るい知らせももたらされています。憎しみは憎しみしか生みません!肉染みは拭けば落ちるけど。もう争い事よしなよお~!!(ToT)
今日の似ている川流です。

 牛バラに 吉野家賭けた US産 と キューバ等に よしなよかけた USさん は似ている。

泉下で今、何想う?ゲバラ焼肉のたれ。あくまで牛でからんだりして(-_-)
 
 

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