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2022年12月15日木曜日

知らない人にぜひ見てほしいと思う

昨日14日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入った日でした。

まだお茶の間とそこに集まる家族が健在で一家に一台のテレビをそろって見ていた時代、決まってこの日に放送される忠臣蔵映画を夢中で見ておりました。
上野介の意地悪に悔しがり、内匠頭のもう一太刀を惜しがり、赤穂城討ち死にに集まった席での血判に興奮し、仇討ち他言無用の苦衷を心配し、雪の討ち入りでは隣家から掲げられた高張提灯に武士の情けを感じ、本懐遂げての引き上げに集まった江戸っ子の称賛を共に喜び、義士の切腹に涙する。
映画はもちろん歌舞伎や講談、浪曲、落語までこの物語に材を取ったエピソードは一昔前の日本人なら当たり前に知っており、みなまで言わずとも心が通じたものでありました。

今どきの価値観では暴力で復讐するのはいかんとか主従の力関係がどうのとか言うんでしょうが、そんなこたあどうでもいいんです!
こりゃ理屈ではなく情の世界であって、日本人のDNAに組み込まれたものだとあたくしは思います。
日本は村社会だの同調圧力だのとかく悪く言いますが物事の良し悪しは表裏一体であって、一面では縛られてるようでいて実は情でつながってる共通認識なんて素敵だと思いますよ。

また再び子供でも知ってる世の中になるようアニメにでもすればいいのになあ、忠臣蔵。

分かりやすいという意味ではハードル下げるのに尽力されたこの方がおられました。
ではご覧ください、惜しまれつつ若くして世を去った天才・国本武春さんの「ザ・忠臣蔵」
ほんと惜しい人を亡くしました。



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2019年7月10日水曜日

第三の芸で代参に酔う・第9回演芸部

昨夜は久しぶりに元?カヤッカー演芸部の活動で人形町に行ってまいりました。


活動といいましても毎度企画制作チケット取りの全てをいば師匠におんぶに抱っこで、あたしゃただついていくだけという。
しかし師匠のセレクトはいつも外れ無し!今回も大変すばらしい会でございました。


思いの外長く続いている落語ブームの中、神田松之亟の登場によって活況を呈しつつある講談。そして今年に入り弟子入り志願者が急増しているというのが浪曲なんでありまして、目端の利いた若い衆が次にくるのはこれだとばかり隙間見つけて売り出そうというんでありましょうか。

前二つに比べて浪曲という芸はアクが強いと申しましょうかクサいと申しましょうか、特に噺の半分を占める謡の節回しと発生が独得なんであります。
昔の言葉でサビのいった声と言いますが、ま、一昔前アメ横でお刺身売ってた魚屋さん?悪く申さばガマガエルの鳴き声のようなその声出せるようになるまでだけで十年かかろうかという。

しかしですよ、これがいいんであります。
枯れていながら高音域まで調子を上げてくるとなんとも艶がありまして、更に囃子方の三味線との掛け合いとくるともう鳥肌もん!
思わず掛け声のひとつも出ようかというくらいで。

今回いば師匠セレクトの玉川太福さんは講談で例えると現在の松之亟のような浪曲界を一人牽引する若手のホープだそうで、まくらから徐々に声が入ってきてドカン!とはじけるとこなんざあなた、あたしゃもしかすると浪曲一番好きかもって感じ。

ネタも定番中の定番「次郎長伝」の続きもの。
次回九月の続きも絶対に聞きに来ようと思いましたよ。
だってさあ

次郎長の代参で讃岐金毘羅山に詣でた帰り道、閻魔堂で都鳥一家の騙し討ちに倒れた森の石松の敵討ちですよ!

♪ 隣のおぉお~かかあ 質にぃい~入れてもおんぉを~ 行かねえって手はね~ぜえんええ~(浪曲調 ( *´艸`) )





 
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