まだお茶の間とそこに集まる家族が健在で一家に一台のテレビをそろって見ていた時代、決まってこの日に放送される忠臣蔵映画を夢中で見ておりました。
上野介の意地悪に悔しがり、内匠頭のもう一太刀を惜しがり、赤穂城討ち死にに集まった席での血判に興奮し、仇討ち他言無用の苦衷を心配し、雪の討ち入りでは隣家から掲げられた高張提灯に武士の情けを感じ、本懐遂げての引き上げに集まった江戸っ子の称賛を共に喜び、義士の切腹に涙する。
映画はもちろん歌舞伎や講談、浪曲、落語までこの物語に材を取ったエピソードは一昔前の日本人なら当たり前に知っており、みなまで言わずとも心が通じたものでありました。
今どきの価値観では暴力で復讐するのはいかんとか主従の力関係がどうのとか言うんでしょうが、そんなこたあどうでもいいんです!
こりゃ理屈ではなく情の世界であって、日本人のDNAに組み込まれたものだとあたくしは思います。
日本は村社会だの同調圧力だのとかく悪く言いますが物事の良し悪しは表裏一体であって、一面では縛られてるようでいて実は情でつながってる共通認識なんて素敵だと思いますよ。
また再び子供でも知ってる世の中になるようアニメにでもすればいいのになあ、忠臣蔵。
分かりやすいという意味ではハードル下げるのに尽力されたこの方がおられました。
ではご覧ください、惜しまれつつ若くして世を去った天才・国本武春さんの「ザ・忠臣蔵」
ほんと惜しい人を亡くしました。
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