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2014年12月21日日曜日

グラン・トリノに思う

す今日は午前中現場、午後から事務処理の予定でしたが、掃除が入ってたので事務は諦め上がりました。助かったっちゃ助かったんですけど、かなり溜まってきたんで。
予定外に時間が出来たので西川口まで出張り、久々に削刀麺のお店へ。出張るっつってもチャリで一駅。上の坊主に教わったここは、安くて美味い小皿料理で飲めるところ。
まずはピータンとビール。豚足煮込み、蒸し鶏と進み紹興酒も。中華風冷奴のあたりで紹興酒二杯目。







例によって文庫本読みつつ至福の時を過ごしました。前の日麺で〆たし、この辺でお腹もくちくなったので後はやめときました。何だか素面でさ。
帰り道、ハンパに空き時間できたのでTSUTAYAへ。評判聞いてて見たかった「グラン・トリノ」を借りて見ました。
全く予備知識無く見たんで、タイトルが車の名前ってのも知らず。
妻を亡くした主人公は、息子達ともしっくりいかない狷介な老人。タイトル同名の車を所有し、新車同様に保ちつつ、かつてその製作に携わった誇りと、従軍した朝鮮戦争での悔恨を胸に孤独に暮らしています。
ふとしたことから隣家に住む東洋人一族と関わりを持ち、美しく聡明な長女スーと、引き籠りがちな長男テオに次第に心を開いてゆきます。しかしそこへストリートギャングの従兄弟が絡むことで悲劇が起こります。
死病を告知されている彼は復讐を叫ぶテオを閉じ込め、一人相手のアジトへ。そして、かつてシルバー勲章を叙勲された武功を老いたる腕に蘇らせ…。

その昔マカロニウエスタンの復讐劇で名を上げたクリントイーストウッドが監督主演だけに、悪党ども相手の大立ち回りかと思いきや、であります。
言うならば考えオチなんですけどね。あたしもつい先日書いたように、憎しみの連鎖は憎しみでは終わらせることは出来ません。だからといってこの映画のように身を挺した結果、一網打尽にしてくれる警察はどこにもおらず、それ故護りたい人達の安全は保障されず、逆に倒しても倒しても撃ち続ける狂信は、教義と言う名の狂気によって女子供の見境なくこの世を覆い始めています。
ラストシーンでテオと走り去るグラントリノのシーンは、重厚長大でコインばら撒きと言われた古き良きアメ車の象徴の様に、老残兵の死に場所を美化しているという意味で、これもやはりハリウッド映画なんでしょう。

しかし今や世界は、そんなロマンティックな枠組みには収まりきらない!
けどさ!子供可愛いじゃん!女の子素敵じゃん!大事にしたいよね?しようよ!それだけ守ってりゃ宗派もイデオロギーも好きでいいよ!
罪無き衆生は罪無きなり!お前ら全員馬鹿野郎だっ!(♯`∧´)

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