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2014年12月15日月曜日

藪入りを思う

師走も後半戦に突入ですね。貧乏暇なしですわ。
カッコつける訳じゃありませんが、自分が出てどうにかなるんなら他の人間は休ませるべし、を信条としております。んな訳で勘定したら、先月11日が最後の休日でした。今年に限っては働いてりゃ余計なこと考えなくて済むってのもなくはありませんけど。
ま、その間も回らない時は何人か出てはいますが。あぶね~なあ、◯ラック企業だなあ、ちゃんと出すもんは出してるけどさ(^_^;) 

落語なんぞ聞いてますと、その昔は「学問のある立派な人より何にも知らない苦労した人」などと言い、子どもを小さいうちから商家などに奉公に出したそうです。十年一区切りで無給で働き、その間読み書き算盤など仕込まれながら住み込みで三度の飯だけは食べさせてもらい、更に一年をお礼奉公してようやく一人前になれたとか。
休みといっては年に二回だけ。これを藪入りと称しまして、それでもお店の用など片づけてから家に帰る場合もあるので、実質丸一日という事でもなかったようです。
その名も「藪入り」という噺では、がさつ者のオヤジ熊五郎が初めての藪入りで帰ってくる一人息子の亀を迎える前の晩からの様子を、不器用でまっすぐに愛情表現のできない父親と、思いもよらずしっかり者に育って帰った息子の情愛を描いて、泣かせて笑わせます。

ヨーロッパあたりじゃかつて子供は単なる労働力だったこともあるそうですね。産業革命後に酷使される子どもの絵を、社会の教科書で見た記憶がありますもんね(佐賀弁)親子の情とかってどうなってたんでしょうか?
幕末日本を訪れた女性旅行家イザベラ・バートは、極東の島国に理想郷を見つけたと故国に書き送ったそうです。いろいろ理由がある中で、これほど子供を大切にする国は、世界のどこを探しても見つからないってんでね。やっぱ日本人でよかった!ありがたいありがたい。

 藪入りや なんにも言わず 泣き笑い


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