気づかぬうちに住処の岩屋の出入り口より身体が大きくなってしまった山椒魚が偶然迷い込んできた蛙を同じ目に合わせようとコロップの栓のようになって閉じ込めてしまい、密室?の中で二匹の演じる喜怒哀楽の葛藤を描いています。
この週末エルフは那須を訪ねました。がんちゃんがアップしていた目の覚めるような清流を体験するため。親切にも現場の地図まで送ってくれたので声かけますと、たまたま休みだったので朝から漕いでおり夜は一緒にキャンプしようってことになりまして。
午前中仕事してやっと渋滞の引けた東北道で那須へ。板室温泉の奥の深山湖の更に奥、那珂川源流が流れ込む場所がそこでした。車一台通るのがやっとという狭い道をくねくねたどりまして待ってたがんちゃんと合流、どんつきからちょいと下りると写真で見たあの清流がありました~!
う~ん、久々に飲めそうな清流。知る人ぞ知る穴場と見え、椅子テーブル広げてのんびり飯食ったり子供を泳がせてる人などもおり、釣りや沢登りと思われる車を含めると狭い場所に十台位も停まっておりました。
カヤック浮かべて遊びつつちょこっと上まで担ぎ上げて無理くり下ったりして、大人の夏休みの雰囲気を楽しみました。
元の流れ込みに戻るとデカいゴールデン四頭も連れたおばちゃんがおられましてせっかくの水質がわんこの蹴立てる泥んこで濁っちまい、犬は可愛いけどなんだか興ざめ。おまけにアブやらブヨやらが凄い勢いで集まって顔の周りを飛び回るので早々に退散することにしました。
おばちゃんも虫に悪態をつきながらあたしらを追い越して行きましたが、道具積み込んでさてと思っていたらドカンっ!と轟音が。これはやったなと駆けていきますとおばちゃんの運転するベンツのでかいワゴン車が崩れ止めのH鋼とティープキスしておりました。
窓から入ってきたアブを追い出そうつしてハンドル操作誤ったそうで、見れば左の前輪がシャフトごとイッっちゃってて牽引しようとしたけどどうにもならず、おまけに圏外で電話も通じず。
問題なのは狭い道をふさいじゃってる事でして、騒ぎでだんだんに集まってきた30人ほどの人々は完全に孤立しちゃったわけね。これが16時半頃の事、おばちゃんは犬と共に電波の通じるところまで歩くと行っちまい、エルフ的にもキャンプから参加のナスミンに待ちぼうけ食わせることになるのでがんちゃんが行ってくれました。
しかしね~どこまで歩けば電話できるかも含め、どう見積もってもレッカー来るまで最短三時間?連休だしどっかでもトラブってて出払っちゃってたらいつになるか分かりいませんもんね~。これじゃまるであの山椒魚ですわ~ ( ;∀;)
腹くくってその場でキャンプしようにも肝心の酒がない!待つしかありません (-_-)
電話通じて飲み物差し入れに来てくれたナスミンと合流、隣の車の親子連れにマット貸してあげたり子供からお菓子分けてもらったりと、パニック時にも助け合う日本人の美徳を味わいつつ待つこと三時間半。とっぷり暮れた山奥にようやくレッカーが到着し、取り残された人々の拍手の中赤色灯に照らされて天岩戸は開いたんであります。いや~長かったあ~!
で、あれっきり戻ってこなかったおばちゃんは広くなってる場所で待ってまして一台一台に連絡場所聞いてたんだけど、みんなんな事ぁど~でもいいから早よどいて帰らせてくれっ!と思ってたね間違いなく。けど思ってたよりいい人だったかも?山椒魚と蛙も最後に和解したしね。
今回の教訓。いかなる時も酒だけは持ち歩くべし!
キャンプカヤック編に続く。
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