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2016年8月16日火曜日

雑兵を想う

一泊一日半の夏休みも終わりまして今日からまたお仕事。でもお客さんはまだと見えて注文が少ないです。

終戦記念日の昨日「永遠のゼロ」の映画とドラマを隣り合ったチャンネルで放送しておりました。改めて見ても良くできた話で戦争の不条理に思いをいたしましたが、それでもまだ一人一人偲ぶよすがのある飛行機乗りに比べると赤紙一枚で徴発されて訳も分からぬうちに輸送船ごと沈められてしまったり補給も無く南方の島で餓死したそこらの普通の人の悲惨さは目を覆うばかりです。
更に軍事徴用で駆り出された漁船は身に寸鉄も帯びず制海権の失われた海で沈められまくり、犠牲となった漁師や乗組員の数は戦死した海軍軍人の数を上回るというんですからこんな愚策を指導しながら戦後も永らえた人間たちはお前らが死んで詫びろっ!と言いたくなってしまいます。
あたくし元大本営の姿を色濃く残しその後立て替えされたあの場所で当時も今も仕事しておりまして、周りを見下ろす丘の上で八月になると様々な思いにとらわれてしまうんであります。

「戦争を知りたければ歩兵に聞け」という言葉があります。政治家のみなさんはあの高みからでなく是非千鳥ヶ淵のお堀の底から世の中を見て考えていただきたいと思います。








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