ごく一部だけでご支持いただいておりますお絵かき名場面落語クイズも、そろそろ今シーズンの(いつまでやる気だ?)納涼シリーズを終了したいと思います。怪談だけでまとめるには噺のレパートリーが狭すぎていろいろ混じっちまいましたが、そこは落語なので一つ鷹揚にお聞き流しのほどをお願いしておきます。
金貸しの利吉が旅先のご難で死んだ長屋の講釈師の色っぽい未亡人を嫁にもらうと聞いて面白くない若い衆が、旦那の幽霊を仕立てて脅かそうという「不動坊」。雪の中を一人だけ一重の着物で歩く幽霊役が寒くてぶつくさ言うあたり、聞いて涼もうという昔の夏場にぴったりの噺だったでありましょう。火の玉燃やそうと仕込んだアルコールをあんころと聞き間違えていて屋根の上で揉めるシーンが馬鹿馬鹿しくて笑えます。
これは上方噺。恐妻家の喜六が悪友清八の口車に乗せられ、おかみさん雀のお松さんの目を盗んで夕涼みの舟遊びに繰り出します。 酔いの回ったところをこれも河原に涼みに来ていたお松さんに見つかってしまい船上で揉み合いになりますが、友達の手前強がって川に突き落としてしまいそこから夫婦喧嘩は派手に弁慶と知盛の祈りになるという「船弁慶」。演者により喜六が出し前出したかどうかは分かれるところ。
何度売りに出してもじきに返品されるへっついを訳アリとにらんだ遊び人の熊五郎、長屋の隣に住む勘当された若旦那に手伝わせて道具屋から引き取ってきた晩幽霊が現れます。初めて賭場で大勝ちした金をへっついに塗り込んだまま死んだ職人長五郎の幽霊で、金に気が残って成仏できないと。その金を元手にサイコロとばくを始める二人(?) 名前にこだわって丁にしか張らない長五郎に果たして目は出るんでしょうか?「へっつい幽霊」
これは幽霊でなく化け物の噺。口入れ屋から来た奉公人が三日と居付かない程人使いの荒いご隠居。変わり者で意地っ張りの木助がやってきてようやく落ち着き三年辛抱したものの、化け物が出ると噂のある家に越したことで辞めてしまいます。一人になった晩から次々出てくる一つ目小僧、大入道、のっぺらぼうを奉公人扱いで次々用事を言いつけるうち化け物にまで愛想をつかされるという「化け物使い」 あたくしものっぺらぼうの若い女性なら出てきて欲しいわ~ ( ^)o(^ )
さて、納涼シリーズおおとりは極めつけ怪談噺三遊亭園長作「牡丹灯籠」!
お嬢様お露に見初められた新三郎。逢瀬を重ねるうち実は死者の霊と知ってしまい、毎夜通ってくるぽっくりの音におびえ追い込まれていくあたりから怖~くなってきます。長い噺なので高座では切れ場で語られることが多いですね。あたしも通しで聞いてみたいな~!
というわけで納涼怪談シリーズは今回で一旦おしまい。また来年をお楽しみに!
いつまでやる気なんだあああ~~!! ( ;∀;)
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