起き抜けの朝4時20分頃お茶々のごはん用意しながらTVつけてますと何やら体操のようなコーナーやってまして、奇跡の48歳ティップネス部長なる人物が指導しております。鍛えた体はいかにも細マッチョで若々しい。
なんですが。
顔に出る年は隠せず髪もどうやら盛っているような(人のことは言えませんが)?それがなんともアンバランスで気持ち悪いんです(あくまでもあたくしの個人的見解ね)。で、思い出したことがありまして。
阿刀田高の短編に「肌女郎」というのがあります。
山奥の鄙びた温泉宿に泊まった客を相手に仲居の老女が一人語りする一人称形式で、その温泉には古い言い伝えで若返りというか年を取らない効能があるという。それにまつわる話として、ある若い夫婦が訳あって離れ離れになり長い年月を越え老人となって戻った夫とずっと待ち続けた女房が一つ褥で休んだ翌朝、夫は気がふれてしまっていたんですねえ。果たして何があったのか?
夫がいつ帰ってきてもいいように毎日その湯で若い身体を保ってきたものの、顔だけは老女になってしまった女房のしどけない姿。こ・・・こ・・・これは怖いっ!
物語は老仲居が客に誘いをかけるところで終わっています。もしやこの老婆が?というオチ。
じわじわ怖くなるところがさすが阿刀田さんであります。
誰しも若く見られると嬉しいのは人情だけどアンチエイジングだの美魔女だの、実年齢とあまりにもかけ離れた姿はちょっと怖くないすか?不自然だし。大丈夫なのか大人の休日倶楽部?
やっぱ年相応経験値に裏打ちされたものが表出しつつそれが味となっていくならそれが一番いいかと。その意味で怠りなければ美しさも伴うんじゃないでしょうか。アンチでなくウィズ、年と共に歩く。ま、確かに女性の方が不利ではありますが。
しかしあれだよね。乗馬競技の法華津寛選手。75歳にしてオリンピック目指しながら馬の体調不良で断念ってのがすごいよね。普通体調崩すならおやっさんの方だもん ( ;∀;)
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