このところ目立って自然災害が増えてますよね。しかも規模がでかい!周期的なものだとすれば、そういう時期に来てるんでしょうか?天変地異の時代?恐ろしや恐ろしや。平素は優しく恵み豊かな自然に恵まれていても、ひとたび荒ぶる大地を目の前にしては人間にはなす術無く、古来その繰り返しの中でこの国独特の無常感のようなものが育ってきたとも言えましょうか。生真面目で謙虚な国民性の大本?もっとも最近じゃ、それもかなり怪しくなってますけどね(^_^;)
20年くらい前にスティーブン・J・グールドの「ワンダフルライフ」という本が話題になりました。
生命の進化についての本ですが、太古の世界に現れた奇想天外な生物群を描いて実に面白かったです。毎度うろ覚えですけど。
アメリカのバーチェス頁岩という地層?で見つかった数多くの化石は、カンブリア紀の爆発と呼ばれる、短期間(つっても一億年とか)に大発生した生物達の残滓でした。それらは当時の絶対的権威の手によって、従来型の生物に分類されてしまいます。ウォルコットの靴べらとか言いまして。
ところが後々分かってみると、これまで知られていた生物とは全く違う構造をしてたんですねぇ。
多様性と多種性ってんですが、例えば車なら、各メーカーのいろんなのがあっても基本構造はみな同じでこれが多様性。一方車と電車、飛行機ではまるで違います。これが多種性。
進化の過程を経た現在は多様性の時代ですが、生命の黎明期においては圧倒的に多種性だったようです。姿かたちは言うに及ばず、体の構造までびっくりな生物達が闊歩してたんですって!けつから食って口から出すとか?(笑) イラストもふんだんに出てまして、アノマロカリスとオドントグリフィスしか覚えてないけど。まるで「風の谷のナウシカ」の虫見たいのが一杯いたのよ~!
生命ってのは時代時代の環境の激変によりその90%以上が絶滅しては、わずかに残った中から新たなものが繁栄する繰り返しでここまで来たという。だから彼らはもうどこにもいません。これを悲運多数死というそうですが、肝心なのは生きるか死ぬかは運次第で、優れた適応力を持つものが残ったという従来のダーウィン的考えは今や古いんだって。
生命の系統樹も書き換えられて、人間こそ神の申し子みたいなやつはダメよダメダメ~!なのね。
この本の隠し玉は、実は我々のご先祖もこの中にいて生き残った一種だったってところ。
それがこいつ、ピカイアだあ~!!
人間だなんてえばってても、こんな虫さんの末裔なんだもの~。進化論ってある意味差別意識の根本みたいなとこあるでしょ?
だからさ~、戦争やめて仲良くしようよお~(T_T)
追伸・ピカ嫌でハゲが務まるかああ~!!(怒)
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