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2016年4月15日金曜日

悲しさの果てなむ星を想う

熊本で震度七!びっくりいたしました。被災された方々にお見舞い申し上げます。せめて津波が来なかっただけまだ良かったかと。とはいえ犠牲になられた方もおられます、ご冥福お祈りします。これからまた生活立て直すのに大変だと思います。出来ることはさせていただきますのでどうぞお力落としませんように。

あたくしが子供時分は地震てますとせいぜいが震度三くらいがいいとこで、たまさか四なんてえとびっくりしたもんです。毎度申し上げますように今から考えると様々な面で呑気な時代でしたなあ。
そこいきますと近頃は毎年のように地震、噴火、水害更には内戦、テロまでと、実にどうも加速度的に悲しみが生まれてくるこの国、この星なんであります。

寒気が緩んだある朝、車の中に名も知らぬ小さな虫が飛んでましてちょっとした気温の変化でもう活動始める生命力の不思議を想いました。
知られた話ですが大きな顔して闊歩してる人間はそりゃ文明ということではこの星を支配しているように見えて、種として最も成功し繁栄しているのは実は昆虫なんだそうで、どこ行ったっていますもんねやつら。
弱肉強食の非情な世界にその短い一生を子孫を残すためだけに費やすという実にシンプルな姿は、今や80年になんなんとする人の生涯がこんなにも悲しみに満ちているのと引き比べる時、どんな状況にも適応する生命力の強靭さに羨望すら覚えるんであります。

イヴが知恵の実を食べた時に楽園を意識することで楽園を失くしたというエピソードは、幸福を知ることは不幸もまた知ることであるというメタファーなのだと思います。それを原罪と呼ぶ人もいます。でもさあ、それ背負って生きていくんだよねみんな。
例によって牧水のパクりです。

 幾山川 越え去りゆかば 悲しさの 果てなむ星ぞ 今日も旅行く







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