Pages

2016年4月11日月曜日

絵で文学を語る

今年は今年はと言われながら未だノーベル文学賞に選ばれない村上春樹。世界的にも特殊であるとされる日本語では外人の審査員への通りが悪いというので、一説にはまず英語で書いてから日本語に訳してるとも言われておるようですね。ホンマかいな?

これまで日本人作家で取ったのは川端康成と大江健三郎ですか、どっちも読んでないけど。
川端文学として誰でも一度は耳にしたことがあるのが「雪国」の冒頭部分「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」ですね。この文章について先ほどお話しした日本語の特殊性を表す面白い実験があったそうです。
英文にしたものを外人に読んでもらい絵に描かせると。
The train came out of the long tunnel into the snow country.(もちろんコピペ)
こんな感じ
 
日本人が描くと
こうなるそうです。ま、猫はいないでしょうが (^_^;)
 
つまり日本語ではこの文章に主語が無い訳で、完全なる主観となるんですね~!
例えば「寒いっすね」の挨拶ひとつとっても英語では「It‘cold」ってな具合に主語無しにはなりたたないという。こういう言語というのは世界中探しても日本語だけだそうで、それは島国の単一民族ならではの共通感覚に基づいた問わず語りとでも言いましょうか、主語によって限定されない多様性とも言えれば外から見ると曖昧模糊として分かりづらいとも言えるってんで。
しかしその曖昧さの中に無限の表現を内包するという不可思議な言語。あたくし大好きです!
春樹!頑張って!♥
 



 

0 件のコメント:

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...