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2015年3月4日水曜日

その矜持を想う

男子たるもの芸能ネタなんぞ卑しむべしとして育った年代のあたしら。とはいえラジオからまで聞こえてくるようではどうしたって耳に入り、かつ思うところもあるので今日はご勘弁願い書かせていただきます。

レコード、カセット、CD、その他の音源すべて含めて史上最も売れた曲が、ビング・クロスビーの「ホワイトクリスマス」だというのは有名な話です。
空前のロングセラーだけに再レコーディングの話はそれこそ再々あったそうですが、クロスビー(ビングと呼ぶべきなのか?)頑として受けなかったそうな。「その時の気持ちをすべて注ぎ込んだ歌は、二度と再び繰り返すことはできない」と言ったとか。例によってうろ覚え。歌い手としての矜持なんでしょう。とてもカッコいいと思います、ビング(クロスビーの方がいいのか?)

世に一発屋と呼ばれる人たちがいます。歌の世界が最も多いでしょう。売れ続ける方が稀有なことであってみれば、多かれ少なかれそれに近い方が普通ともいえます。
ただあれだよね。たった一つ売れた曲を、手を変え品を変えリメイク?焼き直し?することのみっともなさってあるよね。その一曲に縋り付いて夢よもう一度という。極めつけは「何も言えなくて夏~ウィンターバージョン」だろうなあ。夏?冬?もう訳分かんない、パラドックスかっ!過ぎたる曲は身の不幸なんであります。
鉄道唱歌ばりにどんどん番数が多くなるなんてのもあったなあ。それでも曲で売ろうとしてるうちはまだいくらか矜持があるんでしょうが、極端に年の違うカミさんもらってそれをネタに生き延びるってのは、結婚そのものは狙ってできるもんじゃないからあくまでも結果なんだとしても、役者に転身とかいうのとは全く意味が違う話だわな。
今は亡きナンシー関がいみじくも「芸能を見せるのではなく芸能界を見せている」と書いてましたっけ。
んでまた今度は離婚騒ぎで食うという。これまた結果論なんでしょうし飛びつく奴がいるからなんだけど、人前にさらしてどうすんだよっ!と思うのはあたしばかりではありますまい。やり直したいとか言ったって、女なんてものは一度気持ちが離れたらもう無理無理!あたしが言うんだから間違いない(^o^)
では久々に似ている川流です。

  焼き直し  矜持無き身に 過ぐは 曲   と

  やり直し  ジョージ泣き身に  すぐ破局

は似ている。


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