僕が初めて聞いたのはサミー・デービス・ジュニアの歌で、忘れるほど昔、偶然パリのユニセフチャリティ公演がTV放映されているのを見た時でした。ほんの何曲か聞いただけで、強烈な感動を覚えました。中でも「オールマン・リバー」とこの「ミスター・ボージャングル」は泣きました。
作者の実体験を基に書かれたそうで、酔っ払ってぶち込まれた刑務所で出会った、老いたボードビリアンの話です。落ち込んでる僕を洒落たステップで元気づけ、人生を語り、静かに笑う。犬を連れて旅から旅へ歩いた若き日。その犬が死んで二十年たっても、未だに悲しいと涙ぐむ。やがて囚人たちから声がかかりまた踊りだす。そんな歌。
尾羽打ち枯らしたボージャングルに比べると、サミー自身は天才少年としてデビュー以来常にスポットライトを浴び続けた人ですが、それでも芸人というものが持つ影というか、どこか寂しい業の様なものを、老境に入った円熟の芸として見事に披露しています。お盆休みで暇な方、是非見てみて!
んでですよ。関連動画見て驚いたのが、あのジュリー・沢田研二もカバーしてたんですねぇ!しかも全盛期の若い頃!プロダクションの売り方に起因するものですが、当時の雰囲気からすれば作られたアイドル感の強かった彼のタイガースは、実は元々ロック色の強い本格派のバンドだったそうです。ド派手なパフォーマンスでその後の時代を走り抜けたジュリーですが、原点にあったのはもしかしたらこんな世界感だったのかもしれません。事実ものすごくカタい人だったらしいし。
サミーの影響強く受けてますよね?
しかし惜しいかな、まだまだ若過ぎ!
そんなんでまた見てたら、なんとあのリンダ山本も歌ってるじゃないすかあ~!これまたびっくり!
んでまた意外にいいんだこれが!
ほんの一時一世を風靡したにせよ(おかしいかこの表現?)いかにもきわものだった彼女。旅路の果てにたどり着いた旅芸人っぽさが、何かを感じさせるのかもしれません。
こうして見てみると年とるのも悪い事ばっかじゃないよね。ただし味に深みを与えるような生き方した結果というこってすが。あたしも芸を磨いて渋カッコいいジジイを目指しますわ~!
っつ~か、仕事しろっ!!(;一_一)
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