今回のミッションもＯＷＬの生徒たちが作った応援ＤＶＤをお届けする事と、合わせて少しでも多く金落としてこようという、大して持っちゃいない癖によ。前回の横断幕が意外な事に大変に喜ばれたのを受けまして勇躍旅立ったんですが、これがまた素晴らしいっ！東北道サービスエリアで車の中で見たんですが、泣いちまいしばらく運転できなくなっちゃってさぁ。
朝っぱらから元やんに迷惑電話かけつつ北へ北へ。慣れて来て距離感あまり感じなくなりましたがやっぱ七時間かかりまして。
先ずは歌津で作業中のさとうみのみんなと再会。仮設商店街並びにある子供の遊び場プロジェクトの予定地を見せてもらいました。ズタズタに寸断された三陸鉄道や大破した防潮堤がそのまま残り、廃墟の土台もあちこち見えます。もの凄い光景ですが、ここに子供たちの歓声が響くかと思うとそこから始まるんだなぁ、なんて。遊具提供の申し入れも取りつけ済みとかで、リーダー金籐さんの地道な努力と圧倒的行動力には毎度のことながら感心するやら驚くやら。
一緒に昼飯食ってお別れし陸高へ。先にお訪ねしたのは第一回出張バーベキューをやらせていただいた細根沢の仮設住宅。自治会長はじめ懐かしい顔と再会。集会所には去年お届けした寄せ書きを変わらず貼っていただいてて、嬉しくってさ。持参したパソコンでＤＶＤを再生しました。喜んでくれてねぇ・・。けど持ってった方が先に泣いちゃダメだよね[m:79]
更に薬局横の憩いの家へ。地域のリーダー的存在の大坂ママがお待ちかね。
若いボラの諸君も一緒に、ここでもＤＶＤ見ていただきました。ママも号泣して喜んでくれましたが、実はパソコン操作に心配があったんっすよ。いい年こいて集めた㊙系映像が入ってましてね。こんな席でもしもあんな映像流れちゃったらえらいこってしょ？いや～緊張した！真面目にやらんかいっ[m:68]
このプレハブもママが自費で建て、おばちゃん達が集まってお茶しながら世間話に花を咲かせる憩いの場所になってるんですが、開設の日に、瓦礫の中から見つかって以来止まったままだった息子さんの遺品の時計が突然動きだすという、驚きの事実があったそうです。「息子も喜んでくれてるんですよ」とママ。そりゃ泣くでしょ、ここでまた。
さっき集会所で会ったおばちゃん達も来てくれて、五月にバーベキューしながらお花見することが決定！みんなで飲んで歌って踊ろうという。後日告知するからみんなも行かない？楽しいよ～！ボラの諸君もノリノリで再会を約しました。僕のおチャラけキャラだって役立つ事があるのよお客さん！
いつまでも名残を惜しみつつ気仙沼に移動。今夜の泊まりは大島です。
いつもの酒屋さんに行ったら憶えててくれて、あれこれお話。さんさん商店街でもそうでしたが、こうやってまたいろんな方と知り合えるのも続けていられる醍醐味ってやつよね。
車置いてフェリーで２０分程の船旅。時間の関係で前回キャンセルした時、お客が来てくれないと悲しそうだった女将の宿アイランドハヤシ。突然の暴風の中迎えに来た女将は７７才の女傑。大島弁を駆使した島内案内を、５０過ぎて取った大型免許のバスを転がしながらするという名物女将で、ＴＶにも度々出たローカル有名人。
夕食の後出てきたので、なんじゃかんじゃからかいながら飲みました、訛りがきつくて半分も分からんかったけど。面白おかしく話してたけど「地震来るまで忙しかったのにこんなに貧乏になちまってねぇ」とポツリ。
二人きりの客の晩酌を見守るステージと衣装が、かつての繁盛ぶりを偲ばせて悲しそうでした。
一夜明けまして、フェリー出港までの間倅さんに島内案内してもらいました。龍舞崎から見下ろす海のきれいさに驚き、国指定の特選海岸に選ばれた小田の浜へ。津波の引き波で砂がごっそり運び去られ、白砂青松の景勝の地も見る影無し。さっき驚いた水の綺麗さも、震災で濁り実はまだまだ元には回復してないんだそうです。島最高峰にある展望台へのリフトは、流されたフェリーに切断され、あの夜の湾内火災の紅蓮の炎に焼かれ、今はもうありません。
二日目のメインディッシュ、熊谷育美ライブの前に岩井崎へ。ここも津波にやられましたが、たった一本残った龍の形の松と第八代横綱秀の山の銅像が有名になりました。銅像はまるで津波に待ったをかけてる様な。
波が来ると吹き上げる潮吹き岩ってのが面白かったなぁ。ＯＷＬが喜んでたけど、明らかに勘違いね[m:242]
育美ちゃんライブは例によって感動的でした。
スペシャルゲストとして佐賀県職員で県の支援活動リーダーをしておられる方がステージに登場。気仙沼にピアノを寄付する活動だそうで、この日お披露目となった同ステージ上の新品スタンウェイも佐賀県から贈られた物だったんです。ピアノ弾きのあの人ならご存知でしょうが、とんでもなく高価なんすよ～！
紹介されて市民への手紙を読もうとしましたが、なかなか声が出て来ない。緊張してるのかな～？なんてクスクス笑いも湧きましたが、そうではなく感極まって声を詰まらせてたんですね。直後の四月から現地入りしてこられたそうで、継続が全てとコツコツ活動されてきた故の感情の高まりだったんでしょう。会場からもすすり泣きがあちこちで。あ、俺もかぁ～[m:55]
ラジオ文化放送のパーソナリティーくにまるさんとも再会！地震で中止になった去年１２月のツアーのリベンジで、リスナーと共にみえてたんです。こちらも一生懸命飲み食い買い物し、みんなでお金使ってました。
やや遠周りでしたが再びさんさん商店街によって海鮮丼食いまして、二人ともすっからかんになって帰路へ。今回も盛りだくさんで大満足のツアーになりました。またまたいろんな出会いがあって嬉しかったな～！断っときますが僕らボランティアじゃありませんから。単なる観光客ね。でもこれからはそれがとても大事な支援になるらしいっすよ～。行こうぜ東北！
とりあえず五月のお花見の告知待っててね。
１１時に無事帰宅。自分へのお土産に買ってきたお酒で余韻に浸りつつ、気付けばまたも１時。
ま、三時間半も寝られたんで良しって事で！
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