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2026年9月2日水曜日

毎弁の苦労を偲ぶ

高校時代毎日お袋の作ってくれた弁当持って通っておりまして、とにかく食べ盛りだったので大きめのタッパーに丸ごとご飯、中くらいのにおかずという具合。
顔中口にして食ってるなどとからかう奴もいるくらい夢中で食っておりましたが、当たり前の事として特別感謝もしてなかったようなことで。

カヤック仲間に家庭の事情で娘さんが高校出るまで毎日弁当を毎日作ってた男がおり愛情かけたおかげでしょう、成人をとうに過ぎた今でも大変仲良しで、弁当作りを偉いとは思いながらそれがどれだけ大変かには思い及んでおりませんでした。

この八月で廃業したお客さんは営業給食の宅配弁当を生業としており、一軒の町の弁当屋から身を起こし一時は関東圏に八つの工場を持つ大企業に成りあがった立志伝とも言えるカリスマ社長(故人)が率いておりました。
あたくしが営業かけて仕事頂いて以来二十年以上のお付き合いでしたが時の流れで業界の潮流が大きく変わり徐々に縮小を余儀なくされ、この度は余力を残しながらも撤退の決断に至ったとのことで。

ここ最近は小口の配達やめちゃってたのでうちのドライバーさんが配達の折り返しに弁当もらって持ち帰ってたんですが、そんなわけで月曜を最後に後は各自食いものもって来てねってんで。
あたくしもこれを機会に弁当男子(じじいの間違い)になるべく、先ずは秋田の曲げわっぱ弁当箱を買おうなんて毎度ながらかっこから入ろうと思ってたんだけどいざ当日となって「あれ?今日弁当無いんだっけ?」なんて。
晩飯多めに作って残せば簡単簡単!との楽観はもろくも消えてお昼どないしよ?( ;∀;)

大体晩飯にしても作ったものは全部食うが流儀だし、四時に起きて身支度してすぐ出るような生活じゃいつ作るんだよ?って話よね。
とりあえず初日はカップのカレーめしに卵入れて、そんで今日はカップラーメンに冷凍しといたご飯ってな事で。

お袋ごめん、毎日弁当作ってくれて今さらながらありがとう!
そんでもってヘタちゃん偉い!





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2026年9月1日火曜日

まさかあの場所がと驚く

 定期的に読みたくなる作家のひとりに沢木耕太郎さんがおられます。

学生時代読んだ「破れざる者」に衝撃を受け、新社会人なのに出社ギリギリまで夢中で読んでた「テロルの決算」、そして旅する若者のバイブルともなった「深夜特急」。

ノンフィクションのルポルタージュでありながら透徹した視線の先に独特の感性と表現を持ち、ある種の詩情さえ感じさせるラストの締め方はこの方だけのスタイルと言えましょう。

で、最近読み終えて呑気に読後感でも書こうかと思ってたのが「天路の旅人」なんであります。


戦況の悪化する満州で満鉄職員から東亜義塾塾生へと転じ、放校後は密偵を志し蒙古人ラマ僧ロブサン・サンボーに身をやつしモンゴル、チベット、インド、更にはネパールからアフガニスタンへ(未到)と終戦を挟む八年間の長きにわたり苦難の旅を続けた西川一三の著書「秘境西域八年の潜行」を、本人への一年に及ぶインタビューを元に再編成した作品であります。

既に汽車や自動車もあるにはあった時代とは言え辺境の奥地は未だシルクロード時代の隊商そのままであり、時には三か月間人家も食糧調達の術もない場所を乗用のヤクを買えないまま徒歩で踏破するといった過酷極まりない旅を、また時にはヒマラヤの峠越えで凍傷を負い貧民窟に起居するような最底辺の生活をしながらも仏典を学びご詠歌を身に着け、やがて身一つで托鉢しながら完全に自活した旅の方法を見出すんであります。

当初国家の為であった潜行が敗戦を知ったあたりから片雲の風に誘われ漂泊の思い止み難くといった旅そのものが目的となっていく姿は求道者のそれに似て、性病を恐れての事とは言いながら女犯を固く戒めそれがために他人事や頼まれ事に諸事精力を注いだ結果行く先々で信頼を得、まるで遊行の如き旅はやがて一椀の糧の他欲する物の無い一種の悟りの境地とも見えるんであります。

同時期同地域にいて一緒に旅することもあった塾の同窓木村肥佐夫とともに確保され帰国を余儀なくされて後、木村が先んじて著した「チベット潜行十年」によってアカデミズムの世界である種の成功を納めたのに比べ青森の一店主として元旦以外一日も休みを取らなかったという西川のその後の人生は、あたかも辺境のおいてそうであったように物事への執着を捨て去ったもののようであったという。

ただ酒だけはやめられなかったってとこに激しく共感。

でね


ビックリしたんですわ。

今度のもの凄い洪水の場所がまさしく西川の旅した場所のひとつシガツェ付近だという。

CG全盛の世の中でさえあんなもの凄い映像は想像を絶しております。

いつか行ってみたいなんざとても言えたもんじゃありません。

ひとりでも多くの方が救助されますように。

また亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

ちょっとイラストも描けません 合掌






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