そりゃいいんですが、大自然に身を置くという意味で、カヤックとバックカントリーとは共通するところがあるんでしょう。去年から本格的に始めた相棒が、やたらその素晴らしさを吹聴しやがりまして「お前も絶対ハマるから行こうぜ!」てんで。とはいえ下の坊主の三回生からの学費稼ぐのにあくせくしてる身にとって、新品で道具そろえるにはちょっと辛い。そんな折、福島の男・元やんがブーツを破格値で売りに出したとの情報が!送ってもらって合わせたらちょうどいい感じ。買ったあ~!
んで板はどうする?こちらはエルフの買い物王子と呼ばれる(誰にだよ?)相棒が、ネットでいろいろ検索してるのにお任せしておきまして。「んなこと言ったって色とか形とか好みがあるだろ?俺決める訳にいかんだろ?」いくんです!あたしゃそのあたり全く頓着ありませんので。最初のカヤックセットだって上から下まで全部510さん任せでしたもんね(佐賀弁)乗れりゃいいの!
てなわけで見つけてもらったのがこちら。
サロモンpocket roket 175 G3シール付
セットとしてはまずまずという話。絶対落とせよとの会長命令ですもの。最初の金額2万円なり。
これまで何度かヤフオクやりましたが、直売会のテントとかショップが何点も出してる様な物ばかりで、マジで欲しいというのは今回が初めて。入札期限の三日前までは全然動かず、お?誰も買わないの?でも問い合わせのメールは何件か。う~む、自動入札で早めにやると間際にかっさらわれるという話を聞いたことがあるぞ。こりゃ油断ならん!
で昨夜ですよ~。23時の締め切り10分前。既に33,000円まで上がってました。よしっ!ここで4万だあ~!おっと直後に乗っけられて4万5千?え?つ~か三分前が十分前に伸びてね?つり上げかあ? くっそ~・・・こうなりゃ5万だああ~!!
はい、ここでお時間!終値4万7500円であたくし落札いたしました。
んんん・・・当初の予算ブーツ込みで五万だったんだけど?飲んでたのもあってつい熱くなっちゃったなあ(^_^;) 落とした満足感の後にそこはかとない寂寥感。なんだろ?勝負に夢中になるあまり、その本来の価値に対する値ごろ感をすっかり忘れておりました。はたしてそれだけ出す値打ちがあったのかしらん?
これってね。何かに似てると思ったら、恋のさや当てだね。何事につけ競争相手の存在が、必要以上にその対象物に対する射幸心を煽るという事はままありますが、三角関係なんざその最たるもん。そしてそれが大きければ大きいほど、勝者となって後のどことなく空しい感じというのも比例するようです。あ、経験ないすっよ!
落語「宮戸川」は、隣り合った大店の若旦那とお嬢様がそれぞれ囲碁と歌留多で遅くなり、家から閉め出しを食ってしまうという噺。霊岸島のおじさんの所に泊めてもらおうとする半七に無理やり付いて来たお花。何でも一人合点で飲みこんでしまうおじさんが駆け落ちと誤解して、二階に上げられ梯子を外された二人が、やらずの雨のおかげで結ばれるという、ちょっと色っぽく微笑ましい噺です。
表の戸を叩く音に目覚めたおじさんが、隣で寝乱れる女房の姿を見ながらつくづくと歎息する台詞「あ~あ、昔はこんなじゃなかった、いい女だったんだよ。呉服屋の重次郎と争ってなあ。祭りの晩だったなあ、お店の裏に呼び出してどっちが好きなんだって問い詰めたら、おまえさんとお話ししたくて重次郎さんとも少しだけ会うんですって、言われた時の嬉しさ何てなあ無かったもんだ!こんなになるんだったら何もあんなに必死になるこたあなかったなあ・・・」なんてんで。
張り合うた 恋の勝者に なって悔い
人生だねえ。
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