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2015年1月21日水曜日

古式にのっとる

あたしがエルフツアーに出かけようと毎度遅刻のOWLを待っていた先週の土曜、珍しく下の坊主が早起きしてきました。なんでも弓道サークルの活動で京都へ行くとか。王都で弓なんざゆかしいことだなんてんで。
月曜になって帰ってきたので話を聞いてみると、何と!あの三十三間堂での新成人による通し矢に参加してきたんですと!風物詩としてニュースとかでは見ますが、うちの子がそこにいたとは!
検索してみるとその起源は、伝説とはいえ保元の乱まで遡るという。下火にはなったようですが、荒れる成人式なんてもんに流れで出てるより、こうした古式ゆかしい儀式に参加する方がよっぽどいい記念になりますな。
本人的には2000人いる中で二射しか出来ないので、待ち時間が大変だったようですが。写真見たけど女の子の晴れ着が艶やかでね~(^O^) 結局親父もそっちばっか見てたりして。



落語「明烏」。あまりにも真面目一方な大家の若旦那を心配した親父が、町内の札付き、源兵衛と太助に言い含めて吉原に遊びに連れ出させるという噺です。心配する母親に旦那は「いいんだよばあさん、通るもんが通っちまわないとしかたないんだから!」談志がやりますとこのフレーズが入ります。
お宮参りのお籠りだと騙された若旦那。無邪気にはしゃいでおりましたが、お茶屋から店に送り込まれる段になって初めて気づき、涙ながらに家に帰りたいと訴えますが、不良二人はどこ吹く風。とうとう花魁の待つ部屋に押し込まれて・・・。
落語に出てくる若旦那といえば先ず道楽息子と相場が決まっておりまして、堅物というのはこの噺だけじゃないかな?その後遊びにハマる最初の一歩といったところなんでしょう。夜が明けてみれば泣いた烏が笑ってたって意味ね。花開く青春!男なら分かるなあ(^o^)

うちの坊主も誰に似たんだか堅物で、二十歳を迎えたからにはいろいろ大人になってもらいたいもんでして、通し矢ばかりでなく通るもん通っちまわなきゃしょ~がない。ま、ホントのとこどうなんだかは知らないけどさ。
源兵衛と太助の会話「親なんてものぁつまらねえもんだねえ。柔らかきゃ柔らかいで心配して、堅きゃ堅いでまた心配して。だから俺は生涯ぇ親になんかならねえよ!子供が生まれたらそいつを俺の親にしちまうんだから」なんてね。
つまらねえけど面白いもんだぜ(^o^)


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