でまた声ってのもありまして、昔持ってた笑い袋のおもちゃの声聞いててこれは日本人じゃないよな~と子供心にも思ったもんです。
成長してからはフレディ・マーキュリーね!声量もさることながらあの声質は外人しかありえないですよね。
では日本人にしかない声とはどんなもんでしょう?
毎度お古い話で恐縮ですがバブル華やかなりしころのリゲインのテレビCMで、牛若丸三郎太が高らかに笑うあの笑い声。能的とか謡曲的っつ~んですかね~、覚えてます?こんなの。
ある本を読んでいると他の本のことを書いてあったりして連鎖的に読むということがよくあります。
ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」もそんな一冊で、アメリカ文学史上の伝説的傑作とか言われちゃうと知らないの悔しいからソッコー買って読んでしまいました。
なかなか長編でしたがあまり、というか全然面白くありませんでした・・・
ただし読みたい本が山積みのためダメだと思ったものは途中でも躊躇なく捨ててしまうあたくしが、とりあえず最後まで読み通したのは何かしら感じるところがあったのでしょう、なんてえとよっぽど偉そうだけど (*_*;
1947年兵役後小説を書きながら大学に通うサル・パラダイスは西部から来たファンキーモンキーガイ、ディーン・モリアーティーと彼の住むニューヨークで知り合い、周りにあふれていた鼻持ちならない似非知識人気取り達とは全く違う野性的でクレイジーな魅力に引き込まれ、その後十年に渡り大陸を東西に横断する旅の人となります。
スピードと酒と女、ジャズとドラッグにあふれた旅はどこへ行ってもトラブル続き。四度目のメキシコ・シティ行で赤痢に倒れたサルはディーンに置き去りにされ、青春の終焉とともにかつての遊び仲間たちもそれぞれの道へ。みたいなお話。アメリカって広いんですね~!
60年代のカウンターカルチャーの到来を招いたビート・ジェネレーションのバイブルとされ、発表後一躍時代の寵児となったケルアックはあたくしが思うに後の世に多大な影響を与えたという点で文学界におけるボブディラン的立ち位置ではなかったかと。事実マスコミに追い回されたらしいし。
普段読まない解説読みますと、当時の若者が受け取った例えば地元の片田舎で生涯を送るのではない生き方があるというメッセージは、ホーボーのように彷徨う数多くの青春を「ロード」に送り出したという。
でね。
三週間で書き上げたという伝説を持つほどに速射砲のようにタイプで打ち出された文章は、吟味されて紡がれたものではなく、ジャズの即興演奏のように頭にひょいと浮かんだフレーズをつかまえて吹き出すブロウなんであると。
ここまできてやっと意味が分かったのは、ようやく前段に繋がりますが、この作品こそはアメリカ人が英語で読むことでしか伝わらない何かを持っているのだということで、常日頃思っている俳句や短歌の味って日本語でしか伝わらないよなあ日本語って素晴らしいなあというあたくしにとって、まさにクロスカウンターカルチャーとなったのでありました。
あったりまえだけど、英語にゃ英語の良さがあるってことね。
懐かしい~ ( *´艸`)
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