「読書百遍意自ずから通ず」という言葉がありますね。ガキの頃知って、英語知らない人が英文百回読んでも分かんないんじゃね?と思った覚えがあります。
けど幕末の書生たちは蘭語の辞書を手書きで写し、貸主へのお礼としてもう一冊写したと聞けばその努力に対してあながち誤りと言えないかとも思えます。
速読術というものは情報を得る意味では有効なんでしょうが本好きとしては目的違うと言いましょうか、あたくしの場合飛ばし読み(速読は飛ばさないけど)とかはもっての外なんであります。
ただですね。以前書きましたが名作と聞いて読んだ「アレクサンドリア四重奏」は苦行に近い長編でしたね~!時折ものすごく美しい文章はあるものの全体としては退屈極まりなかった。
更に社会現象にもなったピケティの「21世紀の資本」。素人にも分かりやすいってどこがよ?大掴みに意味だけは理解できたけどね。
結果的にはどちらも我慢重ねて全文余すところなく読みまして、それを通じて今更のように会得したアホなりの読書術があります。意味分かんないとこは飛ばさないけど深く考えずにスラっと通過すべし!ま、文学とノンフィクションでは自ずと咀嚼、味わいかたに違いはありますが。
で、今読んでるのがこちら。すんごく面白いっ!
スティーブン・グールドの「ワンダフルライフ」やリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」などと同じくこの手の専門家でなくとも理解できる学術書と言われるものは、とはいうもののやっぱり難しいんであります。
この本もDNA解析の技術的なところは全然分かりません。でもスラっと通過して読んでもはるか昔のDNAを抽出して分析する大変さはよく分かりまして。だってさあ、よっぽど慎重に隔離しても採掘者や運搬者や研究者のものも紛れ込んでてそれを選別して比較して本当にネアンデルタール人のものかどうか過去のパターンに照らしてようやく分かるってんですから~、もうドキドキするう~!
今日の結論 通り一遍意大雑把に通ず
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