内なる炎を燃え上がらせる

先日の園遊会、あたくし肉の他に焼き台と炭の係りを仰せつかりまして直売会試食でもおなじみの愛機を持参いたしました。ところが去年の圧倒的物量キャンプのイメージがあり、焚き付けの端材などは一切持って行かなかったため炭おこしにえらく時間がかかるという、アウトドアマンとしては実に恥ずべき醜態を演じてしまいました。
火起こし職人を自称する相棒は「これまで経験したことのない」と、どっかで聞いたような形容詞付きの多忙を理由に欠席しやがりましたし。
着火剤やガスコンロの応援でどうやら事なきを得ましたが、それにしても普段では考えられない不手際。

実は今回炭がちょいと違ったんであります。備長炭というやつで。
ニッコー御用達、炭の通販専門店タンタンドゥでオガ炭備長炭というやつを買いましたの。オガ炭というのは木くずを集めて圧着し焼きを入れて炭にしたもので、薪にもオガライトというのがあるように廃物利用のエコな品物なんであります。あの「里山資本主義」の中にも同じようなものが出てきましたよね。
安価ながらも備長炭！前回の試食コーナーで使ったところ実にこれ、優れモンでありました。なんつっても火持ちが良い。通常の試食では四回転くらい炭を足すんですがこれだと二回転しないくらい。更に炎が上がらず火が落ち着いてからのじんわりとした焼け具合が実にいいんです。おまけに燃えた後には余分なカスが残らず少量の灰を残すのみ。いいんだこれ～！

でね。これならあれができると思い当たりましたの。そう！卓上七輪ですわ。
忘れるほど前に実家で使わなくなったやつをちょろまかしてきたのがありまして、一度やったら煙は出るわ灰神楽は立つわで大騒ぎに。それっきりしまいっぱなしで忘れてましたが、先日掃除した折に見つけまして。普通の炭だと起こる惨事も、備長ならその性質上大丈夫だろうってんで。

あたくしこの手の遊び心ってのが大好きでありまして、さっそく直売会用の仕込みで出た半端のカルビなど持ちまして意気揚々と帰宅したんであります。

ガスレンジで着火。好奇心満々のお茶々がそばを離れません。

遮熱板にはあんこが暑さ除けに使ってたひんやりボードを置きました。思い出しちゃう(T_T)

肉にごま油かけて白ごまでお飾り。買って帰った生ガキと頂き物のカニも並べると、どこの高級焼肉店？つ～感じに。あははははははは、楽しい～(^-^)

お酒も進みまして気づいたら２３時回っておりました。お茶んと二人、寝る時間削っての大人の？遊びでありました。

でさあ。園遊会の時炭ってのは９００℃にならないと燃えないと聞いたあるレディに言われました。
「あんたっていっつも燃え上がる温度になるまで待てずに焼き始めちゃうでしょ？だからいつまでたってもダメなの。火が付く前に消えちゃうのよっ！」だって。無論焼き肉の話でがありません。
うるせえっ！と言い返したものの見事に正鵠を射ておりますな。トホホ・・・( ;∀;)

にほんブログ村