その昔「若さのカタルシス」という歌がありまして、確か人のかみさんに惚れた若い男のドラマかなんかの主題歌だったような。
で、詩の内容とか「かったるい」みたいな語感からカタルシスってのはてっきり想いの遂げられないもやもやみたいなもんだと思っておりました。
比較的最近になって実はほぼ逆で「浄化」を意味すると知りまして、なら水戸黄門見て留飲を下げるみたいな事かと思えばそれもちょっと違って、悲劇見て一緒に泣いたらすっきりしたってな意味だそうで。
水戸黄門的というと最近AIショートドラマとかがSNSによく上がってきまして、秘めた力を最後の最後に開放してみんなびっくりすごい奴!みたいの。
パターンとしてあるのが実は大金持ちだけど庶民に身をやつして一人だけ親切にしてくれた人に恩返し、ホントは大企業のCEOなのに身分隠して大逆転、ある理由から隠れて整備員やってる伝説の名パイロットが墜落寸前のジェット機を救うとか。
いずれの話でも共通するのが正体を知らずにさんざっぱら意地悪する人間の存在で、笑っちゃうくらいにこれでもか!ってやるのよね。
あと出る人みんないかにもAIって極端な美形なの。
でまた共通なのが印籠出す直前で広告になっちゃうとこ。
いずれにせよ洋の東西を問わず皆さん水戸黄門がお好きなようで。
この稼業の大先輩であたくし同様二代目のお話がちょっとそれっぽいんであります。
バツイチのまま四十過ぎて十歳以上年下の女性と結婚の運びとなりまして先方の田舎に挨拶に行ったんですが彼女の口から彼について親御さんに話していたのは、四十過ぎたバツイチのお肉屋とだけ。
お袋さんの頭の中ではいかにもブッチャーっておデブのおっさんとコロッケ揚げてる娘の姿で、昔のこってすから三十路越そうかという年になってそれでも嫁の貰い手があるだけよかったなんてんで。
ところが会ってびっくり190センチもある男前でおまけに社長ときたもんだ!
あらまああなたってば言葉足らずよ~!と大変に喜んだという。
めでたしめでたし。
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