Pages

2015年8月20日木曜日

その妙味を味わう

和食の妙味については広く語られていますが、最近になってまた改めてスゲ~なあと思うのが薬味なんであります。以前スギ食堂店主に教えてもらった万能薬味というのがありまして、それは茗荷、大葉、生姜を細かく刻んで混ぜたもの。確かにこれ何にでも合うんです。
ただし季節を問わずいつでも何でもある現代といえど、茗荷については見かけない時期もありますんでいつでもできるもんじゃありません。季節限定春先から夏にかけての味といいましょうか。

道の駅や各地方の野菜直売所なんぞ見ますとすっかり主婦目線で物色するようになった最近、先日東北行の帰り、高速のサービスエリアで青森産ニンニクを大袋で買いまして。このところ凝っている生ドレッシングに使おうってんでね。けど一回に使う量なんて知れたもんで、他の用途は?と考えた結果昔食べたある料理を思い出したんであります。一豊寿司という土佐の料理で、厚く切ったカツオの刺身に大葉とニンニクを挟んだもの。あれやってみよう!丁度気仙沼産の脂ののったカツオを一柵買った帰り道だったからね。
大葉とニンニクをカツオの上に乗っけて味ポンかけて食ったらですよ。これが・・・すんばらしく美味いんだあ~!!本来は臭みの出やすいカツオの臭い消しで薬味を添えたんでしょうが旬のカツオは臭みなんて全然無く、濃厚な魚の味と薬味達の奏でるハーモニーがお口一杯に広がりましてもおお~たまらん!


すっかり味をしめまして冒頭で書いた万能薬味にニンニク加え、安いマグロの切り落としでもやってみましたがこれまた結構!普通にしょうゆつけて食ってたんじゃ考えられないくらい実に美味かったんであります。
ただし翌日会社行ったら公害扱いされました。国産のニンニクでもやっぱ臭うのね(^_^.)


それにしても誰が考えたんでしょうか、薬味!そばにわさび、おでんに辛子、煮込みにネギ等々。後発組だけどゆず胡椒なんかも実にいいですよね。鶏のから揚げにわさびが合うって知ってました?ほんのちょこっとしたものが主体の持ち味を深め、助け、どこまでも豊かに広げていく。先人の知恵や尊ぶべし!

人生における薬味といえばやはり恋でしょうか?あたくしの場合やや苦みが勝っていますが。なんにでも付け過ぎだ?確かにね、あはははははははははは!

0 件のコメント:

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...