落語の噺に「笠碁」というのがあります。
初老を迎えて身代を息子に譲ったそこそこ大店の主人二人。竹馬の友であり碁敵であり、しかもお互いヘボ碁!四六時中二人で碁盤を囲んではなんだかんだ言いつつ、これが何よりの楽しみという。
今日も今日とて打っていたのですが、勝負どころへきて待つ待たないの口論が三年前の借金の話に及び、実に大人げない喧嘩へと発展して袂を分かってしまいます。
しばらくの間はそれぞれ孫の相手などして気を紛らわしていたのですが、時間がたつにつれどうにも退屈してきます。そうかといって碁会所へ行って打つほどの腕ではなし、悔しいけれどやはりあいつしかいないとお互いに思っています。
そんなある日雨が降り、家でくすぶっているうちにどうにも我慢しきれなくなった一方の男。身延山にお参りした時の菅笠をかぶって、相方の家に様子を見に出かけます。お店口の前をうろうろしているのを見つけた相方も実は待ちかねており、碁盤を出してきて一人打つ真似をはじめると堪らず近寄ってきて「どっちがヘボか勝負だっ!」となって仲直り。
あれ?碁盤の上に雨漏り?「なんだお前さん、まだ笠を被ったままだ!」で下げ。
あたくしと相棒OWLの40年に渡る付き合いも実にこの繰り返しだったんであります。中学校の時のテストの得点争いに始まり、どっちがモテるの歌がうまいのものがデカいの、最近では下った川の数争いと・・・。実にくっだらないことで喧嘩をしては絶交しまた元に戻るという。
このところ周辺カヤッカーにご迷惑おかけしていた諍いに関してだけは東北への思いの方法論が違うという、当人たちにとっては建設的意見の食い違いだった訳ですが、ま、周りから見ればこれまたくっだらないガキの喧嘩だったのかもしれません。
飲み会開いてセコい多数派工作を仕掛けては相手が根を上げるのを待つ兵糧攻め、題して「備中南部城水攻め」に励んでおりましたところ、当初優勢と思われたあたくしの方が段々に分が悪くなってまいりました。
つ~のも月一しか休めず、それも東北行に充ててるあたしに対して野郎の方はあちこち川下りに出かけては、その度城方から内通者が出る始末。こ・・これはマズいかも (^_^.)
てなところへ石巻のカツ爺始め、かねちゃん、コウ様が間に入って周旋してくれまして、昨夜久々の顔合わせの上めでたく?手打ちということになりました。
長らくご心配おかけした関係各位には深くお詫び申し上げ、仲介の労をお取りいただいたみなさんにも感謝の念に堪えません。ま、最終的には大人な対応で矛を収めたあたしの勝ち?
碁敵は 憎さも憎し 懐かしき
ではみなさん!今後のエルフの活躍にご期待くださいね~!!
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