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2014年11月14日金曜日

諧謔味を解す

Yahoo知恵袋に、タケシのギャグ「コマネチ!」の意味が分かりません、ってのがあったそうです。
ルーマニアの妖精と呼ばれた新体操の金メダリストも、遠い過去の人であってみれば、切れ込みをポージングしたギャグが分からなくても仕方ないのでしょう。滑稽な動作が面白いのは分かる、とは書いてありましたが、本来ギャグなんてものは意味がないもんで出典考えるってのは野暮よね。
その意味で一発ギャグには時代を超えるパワーがある、というかそれが無ければ後に残らない訳です。
一方時代背景を知らずには意味も面白味も分からないというものもありますね。パロディなんざその典型。だって本家を茶化して笑うんだから、元を知らないと何だかわからないもの。

諧謔味という言葉を初めて知ったのは中学生の時読んだ、文豪漱石の「吾輩は猫である」でした。読んだっつっても全然面白くなくて、前巻だけでやめちまいましたが。後々知ったところでは当時の様々な風俗を風刺したユーモア小説の類だったとか?そのあたりを解するのが文化人であるとされるのは、当時も今も変わらないようです。同じ漱石でも「こころ」はハマりましたね~、関係ないけど。

マンガ「ガキデカ」で一世を風靡した山上たつひこが、シリアス路線からギャグに転向した第一作「喜劇新思想大系」。読みきりでスタートした頃の話に、首相のTV演説の原稿がデバカメ男の取調べ調書と入れ替わるという実にハチャメチャなのがありました。エンディングは「その日テレビ局に血の雨が降った。男がどこに行ったか誰も知らない」となってまして。マンガといえども70年代っぽくて、退廃文学への傾きを色濃く残していた時代らしく、この文章には特に意味はなく残り香のニュアンスといったところなんですが、遊びに来て読んだ友達が「この男って誰だよ?全然意味が分からないよ!」と文句言ってました。
こいつこの味が分からないんじゃダメだな。ろくな人間にならんぞ!とか思ったものですが、彼はその後中大から一部上場の大企業に進み、今では立派な人物になっております。一方のあたくしはこの体たらく。路線で言えば片や立志伝、片やデカダンス文学ってとこでしょうか?
ダメ!今日は上手くまとまりませんわ(^_^;)

 

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