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2012年10月15日月曜日

その気持ちを思い出す カヤックで遊ぼう南三陸

支援活動の日記を書く度冒頭でゴチャゴチャ照れ隠しの様な事を書きますが、今回は半分以上趣味で行ったので単刀直入に入りたいと思います。

この土日、宮城の南三陸にカヤックイベントで行ってきました。陸高の出張バーベキューで知り合い、ソルドブッシュの件で急速に親しくなったさとうみプロジェクトとの共同企画です。
代表の金籐さんとのカヤックを使って何かイベント出来たらいいね、ってな話から膨らんで、二十人の子供たちを集めて海で遊ぶという壮大な?企画になりました。協力してくれるのは栃木カエルアドベンチャーの男サモア斎藤!そして御嶽からAヤードの男ダイゴ!さとうみに僕らエルフも含め熱い男気のぶつかり合いです。あ、女性多数でしたぐみんなたい、女気女気!

メンバー紹介です、一部敬称略。土曜早朝三時にニッコーから乗り合いで出発したのは鉄壁の常連、コウさん、ヒロキ&サチ、ミキティ。初参加ふっちー。アオタのてっちゃん、じゅりちゃん姉弟。そしてOWLとその愛犬小夏っちゃん、僕。大宮発組ヘタレと番長ユミ。遥々高崎からは島人さんご夫婦。何と新潟からぱぱらっちS。仙台から府中人。福島から男元やん。三笠会館商社会から寅二郎さんご夫妻。さとうみは十五人と万全のバックアップ体制です。




途中風が強く気を揉みましたが歌津の寄木は山が風を遮り波静か。それより何よりすんばらしい晴天っ!こりゃあ楽しいイベントになるぜ。





キャンプサイトの設営、町からお借りした着替え用と受け付け用テント設営、カヤックの仕度と進みましたが肝心のカエルがなかなか来ません。


その間に我慢できなくなったメンバーが一人また一人と海に漕ぎだします。カヤッカーの血が騒ぐってやつね、まったく・・。
商社会の四人は漁師さんの船で釣りに出発。晩のおかずは頼んだぜ!








ぼちぼち参加者が集まる頃遂に登場男サモア。色とりどりのカヤックが下ろされると会場のスロープは一気にヒートアップ!いや~壮観だな~。







受付済ませた子供たちはウエットにお着替え。手伝ったけど久々に子育て経験が役立ったか?生意気いう子もいるけどやっぱ可愛いなぁ~。
金籐さん、サモアの挨拶に続きスタッフモッキー、トムの準備栃木体操。パドルの持ち方漕ぎ方を並んで練習してさあ海へ。えっ?もう?一人で?慌ててサポート隊もスタート。でも心配する事なかった。みんな転びもせず漕いでる。舟も安定してるけど無駄に力まない分子供はバランスいいのかも。














一方ラフトは小さい子やスタッフの女の子も乗せてスタート。う~んあっちに乗りたいかも?


陸サポがメインだからと舟もライジャケも置いて来た僕ですが、みんなが楽しそうに漕いでる様子に堪らず出港!子供たちに混じって湾内巡り。やっぱ水の上だよなぁ~!








金色に降り注ぐ陽の光、秋晴れに映える小島松島、静かに寄せる穏やかな波、緩やかに吹き抜ける風。そして子供たちの輝くような笑顔。水が多いの落差が無いのとやたら文句が多くなってた最近ですが、ただただ水に浮かんでいるだけで最高に幸せだったカヤック始めたばかりの頃の気持ちをその笑顔で思い出しました。ありがたいありがたい。











いったん休憩で陸に上がっても子供たちは波打ち際で昆布拾ったりもっきーと投げたり、カヤックの後ろに捕まって海に出たりととどまるところを知らないはしゃぎっぷり。子供扱いの上手さではもっきーとぱぱらっちが双璧か?妖怪コンブオヤジってか。













やがてママたちも乗ってみたいとラフトへ。シットオンのふっちーは一人ずつ乗せては島影へ消える?さすがモテ男、女性の扱いは独立蜂だな。
最初怖いと泣いてた子も最後には一人で漕ぐほどに終始盛り上がり、笑顔と歓声のうちに第一部終了。みんなお疲れ様!






第二部は場所を昆布の加工小屋に移してバーベキューです。これはさとうみが南三陸の漁業を蘇らせるための起点として苦労の末に建てた小屋で、彼らの努力のひとつの象徴です、立派!
「子供が腹空かせて待ってるよ!」の声に慌てて駆けつけると、既に陸スタッフが炭を起こしてくれてました。棒付きフランクで満腹にさせて肉の方は大人がという目論見は見事に外れ、子供等の食う事食う事!あっという間にスタッフの分足りなくなりました、大失敗です申し訳ないっ!





それでも釣果のサバやハモ焼いたりしてその場はしのぎ、子供は花火で更に楽しみました。





ランタンの火が灯る薄暗がりになり、ここで楽しかったイベントも一旦お開き、子供等はお家に帰ります。みんなならんでのお礼の言葉に思わず目頭が熱く・・年中泣いてますけどね。


この子たちの未来に幸多からん事を心から願わずにはいられません。
今年末で半世紀を生きてしまいますが、人生のいい事と悪い事って結局トントンなんだというのがこれまでの経験則。だとすれば小さい時分にこんなに辛い思いをしてる分彼らのこれからに同じだけの楽しい事が待っていて、そして今日の思い出がもしもその1ページを飾ってくれるなら主催者の一人としてこれに過ぎる幸せはありません。みんな元気で!また必ず来るから!


カエルアドベンチャーの面々は翌日更に別のボライベントがある為ここでお別れ。同じイベントの為那珂川に転戦するヘタちゃんユミちゃんも出発。 商社会組も仙台泊まりの為お別れ。遠路を本当にありがとうございました!
さて夜の部については今更書かなくてもお分かりだと思います。一人ひとりと何度も乾杯しイベントの成功を祝い、満天の星に泣き、お決まりの悪ふざけ・・でも頑張ったもんいいよね?









明けて翌日も更に晴天。見晴らしのいいキャンプサイトでマッタリしてたらぱぱらっちが一人で小屋の片づけしてくれてました。細かい気配り、こいつも男だなぁ。ただのスケベ親父じゃなかったのね~!




宴会の会計してる間に民宿のお母さんから震災直後の話を伺いました。二週間の間支援の手が届かず32人の方が一つ屋で助け合って暮らされたそうです。
みんなで写真撮って解散。元やん、ぱぱらっちとはここでお別れし、塩分吸って赤く染まりながらもちゃんと成長しているソルドブッシュにご挨拶して寄木を後にしました。



金籐さんお薦めの南三陸復興さんさん商店街でお土産と昼飯。海産物が安くて美味い!








飲んで食ってご機嫌で帰路へ。ここで島人さんたちとお別れ、ゆっくり帰るそうです。

海沿いの国道の手前に出る前、鉄骨だけになった建物に沢山の人がいたので寄ってみると、千羽鶴がいくつも下がり手を合わせる姿。訪れる人が引きも切りません。防災センター?


ここは、押し寄せる津波の中最後まで残って避難するよう放送を続けながら亡くなった、あの若き女性職員の方がおられた現場だったんです。改めて振り返ると遥か内陸の仮設商店街まで見渡す限り続く土台だけになった建物、累々たる廃車の山、土埃を上げる瓦礫。買い物した海苔屋のおばさんの店はここの隣だったと言ってたっけ。元の姿の町の写真を飾ってる店でも同様の話を聞きました。言い方は悪いですが陸高で繰り返し見るうちある意味慣れてしまった目に、新たな衝撃を伴って写りました。そして地続きの場所では瓦礫撤去に汗を流す沢山のボランティアの姿が目に入ります。
イベントの成功で少々浮かれてましたが、そもそも何故この地来るようになったかその最初の気持ちを思い出しました。
手を合わせる家族連れの後ろから僕も合掌して祈りました。利他的行為が人間の尊厳だとするなら、この場所はその象徴なんじゃないでしょうか?復興予算に名を借りててめえらの私利私欲に走る輩が、工場だ道路だ官舎だ全然関係ないとこに金使ってるようだけど現場に来た事あるんだろうか?てめ~らこの建物をまっすぐに見られるのかよっ? すいません興奮してしまいました・・。

思わぬ御縁から人の輪が広がり実現した今回のイベント。好天に恵まれ子供たちの笑顔いっぱいの大成功で幕を下ろす事が出来ました。予て思っていた趣味を生かしての復興支援が実現できてこんなに嬉しい事はありません。長くなりましたがいつもの〆に入らせていただきます。

様々な形で力貸していただいた歌津のみなさん、赤字覚悟で全面協力してくれたカエルアドベンチャーのサモア斎藤さんモッキー&トム、意気に感じて駆けつけてくれたダイゴさんとお仲間、現地との折衝や雑多な実務をこなしてイベント実現まで導いてくれた金籐さんはじめさとうみプロジェクトのみなさん達、今回も資金提供してくれた三笠会館商社会と取り持っていただいたオフィスウーノ有賀さん、毎回参加してくれるメンバー達と遠路集まってくれた新たなメンバー達、ズットスポットやエルキャン通じて支援してくれる沢山のカヤック仲間たち、協賛してくれたトーチクハム仲田さん、ゼンチクハセ君。
そしてなにより、輝く笑顔で一緒に遊んでくれた南三陸の子供たちとその親御さん達!何度でも腹の底から言おう、おめ~ら全員最高だぜっ!


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