ユーチューブの世界は様々なジャンルの方がそれぞれの分野で発信されており百花繚乱といった感があり、あたくしのような自称ユーチューバーで再生回数20回なんてのは花にも根っこにもならない口ではありますが。
スポーツで一時代を築いた方が引退後年月を経て解禁する現役当時の裏話などは実に面白く、最近よく見るのが江川卓氏の「たかされ」なんであります。
このタイトルは「たかが江川されど江川」なる同氏が原作を書いた漫画から来ているとかで、同じ時代に活躍した選手を中心としたゲストとのトークで昔を振り返るという。
あまりにも度外れた才能故にすったもんだがあり過度な報道で曲解されがちだった江川氏ですが、動画で見れば淡々としながらもどこか剽げたその話しぶりの中に垣間見える素顔は非常に魅力的であります。
江川氏の全盛期にファーストを守っていた中畑清氏の回は捧腹絶倒でありました。
以下敬称略。
四球を出した江川のマウンドに駆け寄った中畑が何かアドバイスしていたのかと見えてましたが実は「九時に女と六本木で待ち合わせてんだからさっさと終わらせろ!」とか。
九回投げ切るためでもあったのですがランナーが溜まるまで全力では投げず、走られても後続を断つ自信があったため牽制球も山なりのスローしか投げなかったそうで、ある時業を煮やした中畑がたまにはちゃんと牽制しろと叱咤したところ一球フェイントでスロー投げた後投じた一番速い球はバスケットボールに見えるほどのものすごい剛速球で思わず逃げた中畑。
当然ランナーは三塁へ進んだもののその後は三者三振に打ち取り回は終了。
ベンチに戻った中畑は藤田監督から「牽制球逃げる一塁手がどこの世界にいるんだ!」と大目玉食ったそうです。
笑っちゃう話ではありますが江川氏の並外れた実力あればこそ選ばれた中から選ばれたプロ野球の世界で遊んじゃってるという、実はものすごい話でありますな。
やっぱ怪物だったんだなあ。
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