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2014年10月24日金曜日

その何かを信じる

中越地震から既に10年ですか。
様々に規模こそ違え、この国は本当に自然災害と共に暮らしてきたんだなぁと改めて思われますね。

先日の御嶽山の噴火の際頂上付近で共に亡くなった方で、若い男性が小学生の女の子に、自分のジャンパーを着せてあげた事が話題になっています。
同じく避難した岩陰での出来事だったようで、生還した女性の口から明らかになったとか。文字通り青天の霹靂である事態で、我先にとパニックになるのが普通であろう中、他人の為に何かをしてあげるという行為って何なんでしょうか?
表現としてどうかとは思いますが、例えば線路に人が落ちたとかいう場合って、日常の延長線上としてパターン化されてますよね?ある意味心の準備が出来てるといおうか。見てる立場においては安全な訳で、だからこそそれを押して助けに飛び込むのは至難の技なんだけど。
けど目の前で火山の噴火なんてまさに驚天動地で、物事を正常に判断する事さえままならない状況でしょ?なのに寒がってる女の子を思いやる…。

未だ世界中には争いが蔓延していて、国内では年端もいかない子供が無残に殺められ、その度人間の獣性が立ち上がっては、表皮が巌のような冷たく固い岩盤に角質化していくようです。そしてそれすら空爆で破壊され、ぼろぼろに砕かれてゆく。
でもね。僕はやっぱり信じますよ。
全てが崩れ去った跡に、薄れてゆく硝煙の中、たった一つだけ残った熱く輝く塊を!人を人たらしめている何かを! 
亡くなったお二人はじめ、犠牲となった全ての方のご冥福を心からお祈りいたします。合掌。


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