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2014年10月15日水曜日

神の不在を語る

そういえば今月十月は神無月。八百万の神様たちが出雲に集まっちゃって、地元にゃみんないなくなるという。集まって何やってるかと言いますと、これが縁結びなんであります。
以下落語のまくら、古今亭風。

「いや~みなさんご苦労様!どうも弁天様はいつもお綺麗ですなあ。おや、春日さん、あたしゃあんたにしかと相談したいことがあってね。山谷の痔の神様!そんなにお尻の方に引っ込んでないでこっちおいでよ!不動様は儲かりそうですなぁ、お賽銭がたんと上がるでしょ?何?そうでもない?不動損って言うぐらいだ?変なこと言うね」
「さあさあ、みんないつまでも一人で置いといちゃいけませんよ!いいご縁がありますか?何?そっちに24の男?そっちは?18の女、結構ですな!じゃこっちとこっちとこう結びましょう。」

なんてんで、赤い糸を結んでは縁結び。けれどいくら神様でもだんだんに疲れてまいりまして。

「誰?そっちのほうで大きな声出してるのは?荒神様がお神酒に酔っ払っちゃった?しょうがねえ、いつもだねあの人ぁ。何ぐずぐず言ってんの?何?大黒様無礼だ、帽子を取らねえ?いいんだよ、大黒様は!喧嘩はおよしよっ!まあまあ、大黒様もそう小槌なんぞ振り回さないで!よしなってのに、あああ~!」

「ごらんよこれ・・・滅茶苦茶になっちゃったよ。しょうがねえからやり直し!なに男が二本と女が一本余っちゃった?もうめんどくさい!一緒に結んどけ!」
これが三角関係でしてな。

なんとものんびりした噺ですな。さながらあたしなんざ神様が疲れた頃に結んだと見えて、ゆるくってほどけちまいました。(^_^;) 
でもね。どうやらそれっきりって訳でもないような?捨てる神あれば拾う神あり?こればっかりは最後まで分かりませんけどね、あはははははは(^O^)

 偽りの 多い世なりけり 神無月 貧乏神は 身をも離れず

 

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