2014年3月8日土曜日
ハッと気づいて恐ろしくなる
この本面白いわ~!久々に飯の間にも読んでしまいました。まだ3/4程ですが。
十数年間に渡り隣接した地域で起こった、五件の幼女誘拐殺人事件を、同一犯による連続事件と捉えて追ったノンフィクションです。極めて類似した様々な傍証から強い説得力を持つかに見えますが、そこに動かし難い障害があったのです。それがあの「足利事件」でした。
実は筆者は「桶川ストーカー殺人事件」で、犯人確保に繋がる精力的な取材と追跡をした記者だったそうで、捜査側の問題点を明らかにし、警察組織の闇を暴いてストーカー規制法に繋げた人物だったんですね~!
今回、執念とも言える入念な取材により、何と「足利事件」を歴史に残る冤罪事件として立証してしまったのも、実はこの人だったんですっ!すごいですね~!!
ただしそれは冤罪を晴らすのが目的ではなく、未だ野放しの真犯人が存在する事を証明するためでした。更にその人物を特定してしまったんですよ~!更に更に直接接触を試みると・・・。まだここまで。ど~なるんだあぁ~!!
以前歌集から毎日一首ずつ紹介していた僕のギセン爺さんは、奈良の寺の住職で、日頃は春風駘蕩とした風情ながら、道を説く君にありがちな思い込みと一徹さも秘めていました。そんなじいちゃんの影響をもろに受けて育った僕は「冤罪というがの、捕まる奴はそれなりにマエがあったりして、疑われても仕方が無いような人間だったりするもんじゃよ」という言葉を信じてきました。
だから「足利事件」で十七年も収監された後、無罪放免となった菅家さんについても、漠然とそんなイメージを抱いてました。ところがですよ。これ読んだら、ベージュでもグレーでも無い正真正銘の真っ白けじゃないすかっ!驚くやら申し訳ないやら、菅家さんぐみんなたい!
ただしそれを作りだしたのは、やはり警察組織の闇だったんですねぇ。
ロリコン趣味の変質者で、アジトになった借家にはそのてのAVが溢れていた。ところが取材グループが返却された押収品を改めてみると、そのてのものは皆無で、AVは巨〇ものや熟〇ばかりだったという。男なら分かると思いますが、これはある意味対極です。この類の性癖ってやつは、二つのものが同居する事は、それが強ければ強い程あり得ません。何力入ってんだよって話ですが(^_^;)
幼稚園バスの運転手という職種からもそっち系を疑われましたが、元同僚の女性は最初から無罪を信じ、最後まで支援者であり続けました。女性特有の嗅覚で、彼の子供好きが決してゆがんだもので無い事を知っていたからでしょう。菅家さんの実像は、子供好きで真面目で小心者で、ちょっとスケベなおじさんでした。
んでですよ。ここまで読んでハッと気づいたんです。真面目でも小心者でも無いけど、子供好きでちょっとスケベって俺と一緒じゃんっ!いや、俺の場合ちょっとじゃないけど。
同じような状況でホシと睨まれ、現場の遺留物と血液型が一致したりなんかしたら。実は不完全ながら、当時最新鋭の絶対的証拠とされたDNA型鑑定が一致したら!自分がしょっ引かれていたとしても不思議ではありません。その後の自白の強要や、犯人にする為の不透明な証拠の取捨選択など重ねられたら・・・。思うだに恐ろしい~(;一_一)
最近の出来事だけ見ても、こういう話って沢山ありますもんね(佐賀弁)しかも近頃何だか国家権力がきな臭い方向に強化されてるし。なんだかアブないなぁ。
とりあえず声を大にして言っておこう!俺はピュアな子供好きなんだからなぁ~!!
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