今日はちょうど八十年前真珠湾攻撃によりアメリカとの戦端を開き、大東亜戦争に突入した日であります。
どういうわけか終戦の日のように大きく報じるメディアはあまりありませんで。
開明的で進歩的、平和派の海軍の反対を押し切り、頑迷固陋な陸軍の暴走によって勝ち目のない戦争を始めてしまった。
と、戦後教育では教えられてきましたし、あたくしも大方その辺だろうと思っておりました。
んが
この本を読んでそれが全く間違っていたことを知りました。
まさに驚天動地!
著者の林氏は最近急速に露出の増えた研究者で、雌伏期間には国会図書館はじめ各地大学の研究室などを回り徹底して一次資料を集めた方ですので思い込みや予断無しの言葉には大きな説得力があります。
当時日本の最高頭脳を集めた帝国陸軍戦争経済研究班、通称秋丸機関の研究内容を明らかにしたこの本によれば否戦いずれかは詳細にして冷徹な彼我の国力判断にかかっており、その材料となった分析は全て数式によるもので従来言われていたような軍の思い上がりも傲慢もありませんでした。
戦闘力は移動距離の二乗に反比例するによって当初アメリカには手を出さず、資源を確保しつつ東南アジアからインドを経てひたすら西進し英国本土の疲弊を待ち短期戦で一旦講和すべし。
詳細を書くときりがないのでやめますが、勝算はあったのです!
実はそれを壊したのが海軍の真珠湾奇襲と南方進出で、英雄とされる山本五十六の問題にも筆者の筆は及んでおります。
あたくし思ってることそのまま書くと大炎上しそう(それほど読んでる方多くないっすけど)なので控えますが、やっぱ戦争は勝たにゃいかんのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿