コラムニストのえのきどいちろうさんが大好きなんであります。
文章はもちろんですが時折ラジオに出演する時の剽げた語り口と、サブカル世代らしいちょっと変わった切り口のお話がいいんであります。
今朝外回りしながら聞いていた番組では先日急逝された大杉漣さんへの想いを語っておりました。
スポーツ好きでも知られるえのきどさんは日光アイスバックスというアイスホッケーのプロチームのサポーターであり、財政難で破たん寸前だった数年前には募金を集めて遠征費を捻出するなど手弁当で奔走していたそうです。
そんな様子があるテレビ番組でノンフィクションとして紹介された時ナレーションを努めたのが大杉さんだったんです。
それからしばらくしてチーム事務所のファックスにファンクラブの入会希望書類が入り、署名を見たらこれがびっくり大杉さん!
ナレーションを入れながら自分が若い頃売れない役者で貧乏していた姿と重なり号泣してしまったと、サポーターの仲間入りをしてくれたのでした。
更にあのタモリのいいともではテレフォンショッキングに出演した際アイスバックス愛を熱く語ってくれ、おかげでファンクラブ会員が激増して財政危機を乗り切れたという。まさに大恩人!
突然の訃報に接し、自らの貢献度などおくびにも出さず自腹で入場したスタンドの隅っこでひっそりと応援してくれていた姿を思い出して涙にくれた事でありましたと、生放送中でありながら後は言葉にならず号泣したえのきどさんに、あたくしも築地の交差点を右折しながらもらい泣きしてしまいました。
いい人だったんですね~、知らなかった。ご冥福をお祈りいたすとともに、あたくしもこの世を去った後惜しんでくれる誰かがいるような生き方をせねばと思ったんでありました。
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