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2025年5月8日木曜日

会津を旅ゆく 後編・餡だってってあんだよう

 リバティ号は九時過ぎに会津田島に到着し、まず行ったのがご当地名酒の飲み比べマシン。

予習で見た動画でやってたやつね。50か70CCで200円、面白~い。

してもなぜあの手の動画ってお胸のデカいおねえちゃん主演なんでしょうか?

もっともおっさんのやつは最初っから見ないけどさ。



ホテルに手荷物をデポしてしばし行き当たりばったりの今後を協議。

まだ時間も早いので会津若松まで更に足を伸ばそうということになり在来線に乗りまして、この一時間ほどは休刊日としました。

沿線には塔のへつりや大内宿などの名所、会津ラーメンの名店牛乳屋食堂などがあり怪我でカヤック出来ない時期A ちゃんと来たっけなあなどとお友だちには言えねえ言えねえ。

野郎四人の雪中キャンプでは大雪の大内宿で朝を迎えたりと思い出は尽きません。


そろそろ終点と降りてみたらおや?なんぼなんでも駅舎が小さい。こりゃ七日町でね~の!

古い建物のレトロな雰囲気を活かし現代風にアレンジした街並みが人気上昇中のスポットでありまして、ブラブラ散策するには逆に中心部よりも好都合であります。




降ってきたので傘買って歩きつつ、お昼はさて何食べよっか?

ここで思い出したのが40年前当時付き合ってた前のかみさんと只見線経由で来た晩、タクシーに教わって行ったわっぱ飯の老舗田季野さん。

検索すると営業中。つ~かまだ続いてんだ!

誰と来たかは言わずに良い店あったの思い出したなんてんで。

有名店とあって結構な待ちでしたが飲み屋ではないのですぐに呼ばれまして。

正直前回食べた記憶は全く無く、でも実に美味い!

雪深い土地柄らしく濃いめの出汁で炊いたごはんと別に煮たキノコ類、鮭とイクラのバランスが絶妙で、和食でありながらどこか洋食にも通じる旨味がたまりません。

そうそう、昔の事は終わった事、これからここからまた始めようと胸の中だけで思いつつ。






駅にもどって帰りの列車を待つ間五合瓶の地酒を仕入れカップくださいと言ったら置いてませんと。

ならばワンカップ地酒買って空けた後それ使うからいいやって、どんだけ飲む気だよ?


会津田島行き上り?二両編成は思いの外客数が多く、それでも今度は並びの席で帰路。

ゆべしかじりながらチビチビ。餡子でだって飲めるのだ。餡だってってあんだよ?




日が傾きかけた山路の線路は先頭車両から見れば新緑越しの日差しを受け左右にくねる単線の良い雰囲気、動画映えっすよ。



夜はなぜか和牛焼き肉となりここではハイボールを目一杯、宿で風呂上がりの一杯もそこそこに爆睡してしまいました。

前日までの働きっぱなしで疲れがたまってたところに、飲み鉄でいいだけ酒が入りましたんでね。寝る前くらい飲まなくってもいいやね。


朝食後再び宿に荷物を預けこれといった宛もなくブラブラ。

明治初頭に作られた旧会津郡役所の裏山は鴫山城跡となっており頂上に愛宕神社が勧請されております。

神社好きのお友だちによれば数日前愛宕様の夢を見た、お導きではないかという。

訳あって動悸を上げてはならぬ身ながら30分くらいならゆっくり行ってみようってんで。実は低山登山やりたかったし。

案内板はあるものの訪なう人も希と見え、とはいえ荒れてるというほどでもない道を行けば散り敷く雑多な灌木のクッションが足に柔らかく、梢の間からは名も知らぬ鳥の囀り、新芽にどよもす風に散る花びらにふと樹間の青空を見上げれば遥か高所に山桜花。

ひとり万葉集です


 風花を 捉えてはしゃぐ 無邪気さに あなたが俺の 花だと思う


関東より5度は低かろうという冷気も心地好く、やがて登りに汗ばんだ肌に身体も気持ちも清々と洗われるようであります。

後に知ったことですが落雷による焼失から建て直された新しい本殿は、見晴らしのよい頂上にちんまりと鎮座ましまされておりました。






実は下りに通った道こそが表参道で行きより広く歩きやすく、振り返れば大門櫓の石垣を従えてそびえる山容はやはり人の手を感じさせ低山ながら尖って一種の威容でありました。


帰りのリバティまでの小一時間を会津ラーメン食べたりお土産買ったりして過ごし、今度は通路側に二列ほど離れて座りこれまた飲み飲み帰ったことでございました。




あれっすね

チャーシュー用の豚肉のかたまりにネットかけるのに太い塩ビパイプ使うんだけど、失敗するとまんまスルッと出てきちゃう。

日々の暮らしがそれとすればちゃんとネットがかかって出来たものが旅の思い出で、普段スルーしてる時間が形になって残るというか。

肉屋の例え話じゃよく分かんない?

身になったからよかったってことさ。

もはや病も癒えて候


「外伝・中三依 涙の別れ」に続く。




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