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2023年1月17日火曜日

始発地を終点とする

竹馬の友というのは文字通り竹馬に乗って遊んでいた頃からの友達だそうで、中学一年がその年ごろとは思えませんが以来今に至るまでの長い付き合いという意味ではN部君はそれにあたるんであります。
そんな彼がこの度新生活をスタートするため引っ越すことになり、土曜日にデカブツの移動を手伝いに行ってきました。

カヤックやバックカントリーなど好きなアウトドアフィールドに行きやすく、日々の暮らしの中に炎を取り入れるのをコンセプトに選ばれたのは飯能の地でございまして、昭和な味わいのありつつなかなか繁華な商店街を待つ東飯能駅から車で20分ほど、さわらびの湯という日帰り温泉まで徒歩五分、も少し行けばカヌー工房もあるダム湖があり、少し下れば集落もあるという田舎と言えば田舎ですが人里離れたというほどでもなく、目の前は名栗川の清流で夜には星がきれいに見えようという結構な場所でありました。

建物はというと三つ並んだログハウス風の真ん中の梁の太い合掌造りの三角屋根と丸太をふんだんに使ったバルコニーと階段を持ち、一階は白木の床のワンフロア、二階は畳敷きの和室が二間と人を呼んで騒ぐもよし普段一人で住むにも十分な広さであります。
まだリフォーム中ながら既に後付けの囲炉裏があり更に薪ストーブも設置を待つ段階で、火に囲まれた暮らしがすぐそこまで来ているという。

家電の移動と掃除が一段落したので回り歩いてみましたら川の少し上流には絶対釣れそうな澄んだ淵があり、下流にはホタルが出るらしく目の前には桜の木。
四季の自然を居ながらにして味わえるという。
しかもですよ

名栗川というのは我々二人が高一の時初めてゴムボートで下った川で、後のアウトドアチームエルフへと続く第一歩を踏み出した場所なんでありますよ。
地図調べたら確かに目の前を17才の我々が下っていたんであります!
43年の時を経て終の棲家にある意味でのスタート地点を選ぶなんざあなた、なんとも心憎い演出じゃございませんか。

ガキの時分から何かにつけて張り合ってはきましたが中三の時歴史の期末試験に一点差で勝った以外、正直何をやってもかなわなかった奴にまたもやられちまった気がしまして、毎日あくせく仕事に追われる一方の己の人生ってものをいやがうえにもこのままでいいのかと考えさせられてしまいました。
あたくし決めたんであります

新居成って泊りに行ったら奴を酔っぱらわせて一筆書かせようと。
すなわち「わたしの身に何かあった時はこの家を才谷屋にあげます」と ( *´艸`)








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