新社会人で一人暮らしを始めた時最初の何回かはコインランドリーに行ったこともあったのですが、近くの飲み屋で一杯やりながら仕上がりを待って部屋に持ち帰る道々こりゃなかなか粋な一人暮らしだわいと悦に入っていたものの、駆け出しの新人がそうそうお金を持っているはずもなく数回を経て挫折。
だったら飲まずに待ってりゃいいようなもののそういう性格ではなく、どうしたものかと考えた結果宅急便で実家のお袋に送りつけることを思いつきました。
送料はかかるものの戻ってきた箱の中にビール券やら何やら入れてくれており、親心に便乗したそんなドラ息子生活をなんと3年も続けたという。
結婚してからはかみさんに任せきりで専業主婦が普通だった良き時代をそのまま20数年経て、シングル・アゲインとなってからは今度は坊主にやってもらい自分では一切したことがなかったというわけで。
それがこのたび息子2人とも独立し、いよいよ自分でやらなければならないことになり齢60にして初洗濯に挑戦したのでありました。
自宅最後の日出て行く坊主に聞いたところ、洗剤入れてボタンを押すだけだと言うのでそのままやってみました。
なるほどこれは実に簡単で、そういえば自分で料理することになった時それまでやったことのなかった揚げ物を大変難しいと思い込んでいて、実際自分でやってみたら拍子抜けするほど簡単だったのと同じだなぁと。
続いて洗濯槽から取り出したものを今度は干す作業に及びまして、天気が良いので外に干したら翌日には乾いておりました。
更に次はこれをたたむ作業があり、次いで引き出しにしまうところまで全部含めて洗濯ということであれば、やはりそんなに簡単なことでもなかったかと。
連休といってもいつものように半日は仕事をし、とは言えネットショップも年が明けてさほど忙しくもなく早めに帰り坊主が置いていったものを取捨選択しては捨てたりしながら、午後の日の入るリビングで取り込んだ洗濯物たたんだんであります。
ほとんど在宅しない人間としては何やらゆったりとした時間の流れを感じつつ。
いかにも慣れない手つきながら何とかかんとかやり終えて、人生初の洗濯作業はこうして終了いたしました。
俺にだってやりゃあ出来るじゃんと思ったのですが、肝心の洗濯機を翌日坊主にやってしまったので30日に新しく買ったのが届くまで家に無いという。
これまたどうしたもんでしょうか?
ま、駆け出しの頃よりはいくらか懐も暖かいので近所のコインランドリーで洗って乾燥を待ちながらどっかで一杯やるのもいいかしら。
やっぱひとりって自由だわ~ ( *´艸`)
今日のひとり万葉集です。
洗い初めし 洗濯物を 日向にて 畳むが如く 午後は過ぎゆく
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