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2012年12月9日日曜日

模索する

この週末はエルフのお二人と行く気仙沼ツアーという事で、またまた東北に行ってきました。
一応告知はしましたが思ったとおり参加者はなくOWLとの二人旅。ネーミングとかの問題じゃないよね。


東北道も通い慣れた道になりましたが、恒例の元やん見送りは連絡したもののブーフ談義に熱中しすぎて気づけば通過!元やんぐみんなたい。
雪の一関から先ずは陸前高田に向かいました。


途中清流矢作川を発見!寄り道してしっかりスカウティング、いい川です。来年ツアーやるからよ!



今回のミッションその一はOWLの学校の生徒達が作った被災地応援の横断幕を大坂ママにお渡しするというものです。彼女は細根沢の地主であり、実に多岐に渡る活動で被災された方々を支え続けているランドマークのような存在です。


今の時期に横断幕?との見方もありますが、活動するOWLの姿を見て自発的に動き出した子供達の熱い想いを伝えるのは言いだしっぺである僕の義務でもあります。そして少しずつ商売を再開する方が出てきた中、出張バーベキューで食事を提供する事が却ってそのご迷惑になる状況を考えると、今後どんな形で関わっていけばいいのか?という問題の回答を模索する時、現地の方の意見を聞いてみなければならなかった訳です。
ちょうどこれもママが始めた子供のための英会話音読会の日で、教室になっているとうごう薬局脇の部屋で七月以来の再会でした。同席してくれたのは高田病院の高橋先生で、震災後北海道から陸高に移住してきた先生は、医療行為の一方ママと供に野菜農園での農業を通じて主にお年寄り達の健康維持とコミュニティ再生を指導してこられた方です。骨密度が上がるなどデータとして実証できる効果が出てきている事、収穫を八重洲地下街で売った時の盛り上がり、いろいろな話をした中で一番印象に残ったのは、これまでもらう一方だった方達が獲れた野菜を近所に配った時、人にしてあげられることの喜びを語ったという事でした。バーベキューの時もお漬物を持って来てくれる方が沢山いて物が無い中からと恐縮したものでしたが、考えてみれば僕らも喜んでもらえるのが嬉しくてやってる訳で、前述の問題も含め個人差が出てくるこれからが実は本当に大変なんだというママの言葉が胸に響きました。
とはいえ新たに力強い仲間を得て、先生とママを軸に今後の活動をしていくことを確認できたのは大きな成果でした。
話が盛り上がり過ぎ気づけばいい時間!第二のミッションに移るため横断幕をお渡しして大急ぎで気仙沼へ。




次なるミッションとはシンガー熊谷育美さんのライブを見ることでした。気仙沼出身・在住の彼女はメジャーになりつつある中で現地で震災にあい、以来様々なメッセージを発信してきた人です。その作品「雲の遥か」は震災前日に録音されたものでありながらあたかも被災者に寄り添うような楽曲で、気仙沼の人々を中心に心の支えとして歌い継がれてきました。


更に隠しミッションとして、その会場である人に会う事がありました。それはラジオ文化放送パーソナリティー野村くにまるさん。以前書きましたが彼の番組「くにまるじゃぱん」にあの富山さんが出演したのを聞いた事が僕らの活動のそもそものきっかけになったので、何とか一度お礼を言いたかったんです。
偶然にも番組主催ツアーがこの日あり、気仙沼で沢山お金を落としライブも見ようという企画であるのを聞いていたんです。前日の地震で残念ながらツアーは中止になりましたが、ご本人はそのコースをトレースしてレポする由。周りにお客さんがいない分話しかけやすいかも?ってね。

雪の降り始めた市民会館には既に長蛇の列。明らかに地元という感じの方が多数、郷土の星を応援しようという意気込みでした。地元民500円キャッシュバックという育美ちゃんの心遣いもいいね!
ロビーでうろうろしてたらTシャツ売り場にらしき人が!「く、くいまるさんですか?」
舞い上がっちゃってうまくしゃべれませんでしたが何とか伝わったか?記念写真も撮ってもらえました。


やがて始まったライブ。実はソールドアウトだったチケットをOWLの生徒の親父さん(育美ちゃんの応援団長?)が取ってくれたおかげで二列目という特等席!すげ~!
やや癖のあるハイトーンボイスとどこか島唄を思わせる節回し、MCも含めて曲であるようなパワフルでありながら温かみのあるステージに冒頭から魅了されました。バックバンドは全員宮城の人で、その楽器は瓦礫を再生して作られたという話に驚き、かつてはもういないかもしれない誰かの持ち物だったことを思うと、弾くたび緊張し力も入るという話に涙。っつ~かほとんど泣きっぱなしでしたが。
「雲の遥か」を歌い上げたところからMCは震災後の話に。今も夜毎想う失った人、物、風景への哀惜に加え、生き残った事への自責の念を途切れがちに切々と語り、抱えきれない哀しみを抱いてそれでも歩いていかなければならない気持ちを歌に昇華させている姿を見た時、大坂ママをダブらせてはどんな形でも応援していかなければとの思いを新たにしたのでした。


ライブ終了後大雪の中を宿へ。ドミトリー形式八人部屋に三人の客でした。チャックイン後第三のミッション気仙沼ホルモンを食べるため雪の中出かけました。実はチケット取ってくれた親父さんから育美ちゃんが打ち上げするであろうお店を教わっており、たぶんくにまるさんも一緒だろうと踏んでいて、あわよくば一緒に飲んじゃえって事で。
側溝に落ちてボロボロのOWLと携帯見ながらようやくたどり着いたそのお店はしかし満席!スタッフ借り切りかなぁと諦め、一軒前に見たお店に行ってみるとここも満席で待つことにしましたが、何と小上がりにくにまるさんがっ!そして「あ、すいませ~ん」と僕らの脇をすり抜けて来店したのはい、育美ちゃんじゃんっ!こんな偶然ってありっ?
ホッとしてるオフのところに話しかけるのはやめましたが、同じお店で同じ空気を吸いながらの気仙沼ホルモン・・。あまりにも出来すぎでしょう。生きてて良かった!










キャベツとウスターソースで味噌味の豚モツをいただく美味さを堪能して、クラパイ導入を決意したところで僕らもお開き。お会計安ぅ~!
寝酒仕入れて宿の談話コーナーでヒソヒソ話してるところへ若者が。「どちらかでボラですか?」と話しかけてきたのでビール飲ませつつ四方山話。聞けば京都の学生さんで仲間と来てるとの事。
仲間も呼んどいでってんでビール飲みつつ六人ワイワイヒソヒソ語りました。





いや~こいつらも同志だ!立派立派!またまた新たな仲間が出来ました、嬉し~な~!

翌朝は更なる大雪の中、あちこち買い物しつつ帰路へ。雪っこも買えたしクラパイ用海産も仕入れたし。






雪化粧の山に癒されながら恐怖の積雪高速を経て六時過ぎに帰宅できました。




今回いろいろな偶然が重なって実に実り多いツアーになりました、ほんど出来過ぎだな。今後の方針も見えてきたし。大阪さんへの連絡に始まりチケット取りから宿の手配まで全て段取りつけたOWL、ご苦労さん!やれば出来るじゃね~かっ!おめ~もまあ・・最高かな?




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