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2026年5月25日月曜日

第三の男を財産と思う

 学生時代友達の多さを自慢するでもなくやっぱ自慢だったあたくしにおやじが「本当に残るやつは多くてせいぜい三人だぞ」と言っておりました。

幸いなことに社会人になってから、というよりカヤック始めてから逆に大幅に増えましたが川にも山にもすっかりご無沙汰となった現在のあたくしを先方がまだそう思ってくれているかどうかは不明ではありますが。

とはいえこの年になって大仰に言うのもなんですが親友と呼べる人間はやはりごく限られており、今は亡きA野を外すと確かに三人になりました。


で、言い方あれっすけどその第三の親友であるU原は大学入学直後のオリエンテーション旅行のバスで隣の席に座ったのが縁の始まりで、当初エリートコースから外れて我がR大にこぼれ?斜に構えていた彼の第一印象は必ずしも良いものとはいえませんでした。

お互い酒好きであることからその後好転はしたものの決定的な出来事は三年の春、二か月に渡る欧州放浪の途中落ちあい二週間の間レンタカーで二人旅したことでありました。

もの知らずの学生が右も左も分からぬ他国の空の下、おっかなびっくり共に過ごした思い出は何物にも代えがたい財産となりました。

成績優秀で卒業後一流企業に仲間内でただ一人入社した彼はほどなく中東へ赴任となり、その際例の旅であたくしが愛用していたグラスを贐に贈り帰国後返してくれたりして、お互いに結婚した後もA野と三人よく飲み歩いたもんで。


連絡は都度取りながらも直接会う機会が無くなって二十年ほど経ち、A野の件もあってしばらくぶりの再会を果たしたのが三年前、他の大学仲間も含めこの二月四人で飲み旧交を温めるとじじい仲間としてまたぞろつるもうという事になりまして。

なわけで最近お気に入りの王子梅の家さんでの昼飲みをライングループに持ち掛けたところ都合着いたのがU原だけだったため昨日昼飲みしてまいりました。


親友の定義のひとつにどれだけ時間を置いてもすぐに以前のまま打ち解けられる関係ってのがあってまさにそれ、しかも懐古譚だけにとどまらず現在お互いの興味ある事どもにも話が及び、でまた病気だの年金だの年寄りにありがちな話題は一切ないという。

生ビールの後この時間から本戦はとサワー飲んでた奴もその後タガが外れたと見え、二人して日本酒に切り替えて大いに飲んで語ったことでございました。

話半ばで「俺に焚火を教えてくれたのはお前だぜ」と言われ、そういや旅の途中川原に下りて焚火しては缶詰温めたりソーセージ焼いた食べたことを久しぶりに思い出したり。

今あんなことやったらすぐ捕まる世の中だよなと未だ変わらぬ焚火好きに呵々大笑。

モンサンミッシェルも今やオーバーツーリズムであの頃の寂寞感は影も形もないそうで、想いでは尽きず。


酔っ払うと肩組んで歩く癖のまま駅まで歩き午後三時の酔っぱらいはそれぞれ帰路についたのでありました。

いくつになっても美味しく酒を飲みながら胸襟を開いて話せる人間がいるというのは実にありがたいこってございます。

遠出はしてないけどいいお休みでございました。









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