地元蕨に時々行く焼き鳥屋さんがありまして、焼き鳥言うても実際には豚のカシラ。
ネギ間串のそれを東松山風辛みそつけていただく方式でとても美味しい。
ちなみに本家?東松山のカシラは実はコメカミの部分でして、このお店のは頭頂部近くの本来の意味でのカシラなんであります。
コメカミに比べて脂分が多く、とは言ってもくせも臭みも脂っこさも無く独特の食感でして。
昔はいろいろな種類があったようですが結構お歳と見えるおやっさん、そこまで手が回らいらしく現在串焼きで出るのはこれだけで、他にレバーとハツというどちらもやはり豚モツであります。
面白いのは注文しなくても串が出されストップかけるまで止まらないわんこそばスタイルとなっており、知らずに入るとビックリすることでありましょう。
もっともおやっさんも客の顔見て一見の場合は説明するのかもしれませんが。
煤けて黒ずんだ壁一面にはこれも色褪せた名前と何本食べたか書いた紙が所狭しと貼ってあり、切り盛りする老夫婦と共に長い歴史を感じさせ、今のうちに行っとかなきゃなお店のひとつであります。
以前は結構テキパキ動いてたおかみさん、ご病気されてからはちょいとおつむに来たようで半分くらい分かんないような?
それでもおやっさんは「生注いで」とか「みそ出して」とか頼むんだけどいつまでもやらないので苦笑交じりに結局自分でやるという。
でね
その時に「ちーちゃん」って呼ぶの。
髪染めてるらしく思いっきりばあちゃんには見えないけどさ、ちーちゃんねえ ( *´艸`)
でもなんつ~かいつまでも愛称で呼んで、言ったこと出来なくても怒りもせずいちいちフォローする様子が見ていて微笑ましく、商売でも夫婦でも長く続けて来たからこその味っつ~んでしょうか。
いいもんです。
今時夫唱婦随なんて言うとアナクロ扱いでしょうが実際の世の中には理屈じゃないものがあるもんで、こないだ見たお雛様の飾りつけの説明に日本は昔から男女同権ではなく男女平等なんだってのがあり、なるほどなあと。
こないだ行った時お勘定が少なく計算されてたようで、後で足してみたら多分千円位足りなかったんじゃないかな?
金勘定は以前おかみさんの役だったからね~。
次回行ったらちゃんと払うんで。
赤字で閉めちゃったら大変だからさ。
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