現世での希望少なきを反映してか動画配信に怪談番組がやたらと目立っております。
少年時代はもとより新社会人の頃発売された稲川淳二氏の怪談カセット全巻持っていたほどその道では人後に落ちないあたくし、今更感はありますが若手のものもチェックしておりまして。
最近の風潮で思うのは結局訳のわからない、言い換えるとオチの無い話が多いなあと。
あたくし好みのものというと、やはりそれにまつわる因縁だとか恩讐が後日談としてあるものなんであります。
よくあるエレベーターにまつわる話は短いけど現実味ある怖さで、夜の病院で乗った時いたはずの人が下りるときにいなかった、とかね。
まだ三十代初めの頃のあたくしの体験です。
渋谷の駅近いビルの最上階にあったアメリカンな飲み屋さんに納品するエレベーターには当時まだ珍しかった防犯カメラとモニターが付いており、斜め奥の角についているカメラが魚眼的に撮っており乗客が室内全体を上からの角度で見られるという。
夜間営業の飲食店ばかりのビルというのはお昼前の時間帯は人気もなくしんと静まって、業者以外使わない業務口あたりは薄暗くてちょっと不気味なんであります。
雨模様でさらに寂しいようなその日、台車を押してエレベーターに乗っていたあたくしがふと気づくと、自分しか映らないはずの件のモニターに見たこともない後ろ姿が映っていたんであります!
あのM字頭は誰?!
けどよく見ると自分と同じ営業ジャンパー姿、あれ?俺の頭??
そうなんです。
携帯なんぞなかった時代自分の姿を映像で見る機会はそうなく、ましてや上から映すこともなく、初めて見た自分の頭の薄さに愕然となった瞬間でありました。
おまけにね
昨日御徒町パルコのエレベーター乗ったら同じタイプのカメラがありまして、最近お薬のおかげで濃くなったなんぞ友達に言われてその気になってましたが・・・
頂上あたりは進行してましたあ~ ( ;∀;)
これじゃ波平さんですわ。
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