昭和を代表する名人五代目古今亭志ん生の二本で、その中の一つが「首ったけ」でありました。
これは廓噺といって吉原を舞台にしたもので小学五年生にはまるで意味の分からない世界でしたが、全盛期にあった師匠の勢いある語り口が心地よかったものです。
成長するにつれその世界を勉強するうち、ちょいとし過ぎちゃいましたが(志ん生風)、例えば張り見世というのはお女郎さんが店先の格子の内からお客を呼び込むことであるというようなことを学び?まして。
紙漉きの職人が漉いた紙を干してる時間に女性の品定めをしながらそこを歩いたので、紙を冷やかすところから上がらずに見に来るだけの客を「冷やかし」というようになったとか、品の良い人は顔を広げた扇で隠して要の間から見たので「客は扇の要より」と歌ったとか、知ってて何の得にもならないようなことを沢山学ん?だんであります。
更に長じた22の年バックパッキングで二か月ほど欧州を歩き回りまして、オランダのアムステルダムを訪ねた折飾り窓なるものの存在を知りました。
〇春が合法のかの地ではおねえ様方が色っぽくデコレーションした窓に立ってお客を引くというので、ははあ、こりゃ張り見世みたいなもんだなあと。
興味はあったんですがいたって奥手だったあたくし、見学はご遠慮して旅を続けたんであります。
長々何の話かというと、我が家にも最近飾り窓の女が出現いたしました!
こっちのかうは飼うですけど ( *´艸`)
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