あたくしの子どもの頃の野球漫画と言えばなんといっても「巨人の星」でしたが少し後に「侍ジャイアンツ」というのもありまして、どちらも魔球を操る投手が主役のお話。
しかし全体的に後者の方がかなりライトでありまして、魔球を破られても次のが出来るまで早い!
魔球のからくりも「巨人」はもしかしたらあるかも?と思わせるギリギリなのに対し、「侍」は最初っからありえね~!って感じで、例えばハイジャンプ魔球なんて片足で跳びあがると球場が小さく見えるくらいまで上がっちゃうとか。
どちらもプロ野球のお話なので長嶋さんや王さんを始め実名で登場した選手も多く、「侍」のある回では巨人対南海の日本シリーズに当時現役だった野村克也さんがささやき戦術で出ましてね。
主人公番場蛮がバッターボックスに入るや想い人と恋敵の噂とかして気持ちを乱したりなんかして。
子どもでしたからね~あたくしも、野村って憎ったらしいおやじだ!なんてんで。
今じゃ考えられないけどその頃のパリーグは観客の数を数えられるほど人気が無く、数々の偉大な記録を打ち立てた野村さんも実力に反して輝く巨人の影、まさに月見草でありました。
引退後指導者としての実績もまた偉大でありまして、ルックス的に損してる感じは否めぬもののぼやきを効果的に使ったのも含めそれもまたささやき戦術だったのかもしれません。
最晩年はひたすら亡妻を追慕する暮らしだったと訃報以後の報道で知りました。
不世出の名選手にして希代の名将!文字通りたたき上げの苦労人、昭和の英雄のご冥福をお祈りいたします。
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