パックツアーの考案など旅行業務にとどまらずトラベラーズチェックの発行など、日の沈まぬ大英帝国の象徴的存在がブレグジット問題と軌を一にする様に没するとは歴史の皮肉と申しましょうか、百年に一度といわれる世界的変革期の表れと申しましょうか。
思えば35年前「地球の歩き方」に触発されトーマス・クックの時刻表をザックに入れた若者が世界中をバックパッキングしていた頃、21歳のあたくしもその一人としてあのオレンジ色の冊子を手に欧州を二か月ほど放浪しておりました。
鉄道網の発達したヨーロッパを安上がりに旅するにはまさしく必須の本でございまして、11か国を巡る思い出深い旅のお供でありました。
あの頃高度成長の絶頂期にあった我が国は、こう言っちゃなんだけど金に糸目をつけずに世界中のブランドやら不動産やら買いまくっておりまして、いわゆるひとつのエコノミックアニマル?
バブルがはじけ暗黒の20年を経て三等国並みに落ちぶれた現在からは想像すらできないほど、国家、社会、企業、若者、みんなギラギラ生き生きと輝いておったもんです。
非常に暗示的なのはトーマス・クックの筆頭株主として現在その二割を持つのが中国企業だそうで、あの時アメリカにやられてその後の低迷期に落下した我が国と米中経済戦争状態真っ最中にある中国と、いわゆるディープステイトに刃向かって倒されるというある意味で同じ憂き目にあうのでしょうか?
しかしですよ
他国を蹂躙して更にのし上がろうという中国共産党の周到なる孫子の兵法的侵略と、儲かっちゃったからってんで能天気にお金使っちゃった調子こいただけの日本とは同列には語れますまい。
でもさあ
良し悪し抜きにすれば国家的戦略の長期的視点ってのはあちらの方が圧倒的に優れてますわな。
世界が激震に揺れる今、あたくしたちの明日はどっちだあ~!?
21歳のあたくし
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