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2019年4月23日火曜日

流れの中ほどに立つ己を想う

土曜日は楽しく過ごしましたが連休はなかなか事情が許さず、日曜早朝会社に戻ってお仕事いたしました。
それでも日のあるうちに帰宅できたのでもう要らないだろうとホットカーペットを片付けフローリングをきれいに掃除、ストーブもしまって入れ代わりにずっと気にしていたものを出しました。

そりゃ何かってますと坊主たちのお節句の兜なんであります。

 

と申しますのもあたくしの老いたる両親が毎年必ずお雛様と兜を飾っているからでして、若くてお金もなかったころ苦労して買った思い出ででもありましょうが、とっくの昔に成人した子供たちのための変わらぬ心尽くしとでもいいましょうか。

一方のあたくしときたら孫をだしにねだって買ったもらったくせに、もう十年以上あることさえ忘れているほどに全く飾っておりませんで。
でね、三月と五月が来るたびに思うんであります。
はたして自分は親から受けたほど子供たちに愛情を返しているんだろうかと。
更にね

それはこの国についても同じなんじゃないでしょうか?
水道や道路、電気といった社会インフラに関してもですよ、明治以来の近代化の中で、また敗戦の焼け跡の何もかも失われた中から必死の思いで作り上げてくれた先人たちの苦労に比してあたくしたちは子孫のために何かしているでしょうか?
財政危機という大ウソを言い訳にしてデフレに甘んじ、最近よく耳にする「今だけ金だけ自分だけ」な生き方に落ちていないでしょうか?
だからね

先ずは自分から気持ちを入れ替えてお節句の兜を出したんであります。
今さら何言ってんだでしょうが、残りの人生何がしかの形で日本の子どもたちの未来のために何かしなければと切に思うんでございます。






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