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2013年8月25日日曜日

基本的人権の尊重を思う

近頃じゃめったにマスコミでも取り上げませんが、埼玉の加須に一つだけ残った震災の避難所があります。廃校になった騎西高校の校舎の中に、福島の双葉町から原発事故で非難している100名ほどの方たちが暮らしておられます。教室内にダンボールなどで間仕切りをして、三度の食事は弁当。しかもいろいろあって一食350円を自腹で買って食べています。
去年例によってラジオでそのことを知り、単純バカな僕はこれまた例の安直な義侠心に駆られ、せめて正月くらい個々に鍋でもつついてもらいたいと、紙鍋とアルコールランプによるお一人様和牛しゃぶしゃぶってのを考えました。ところが信頼する筋から「一回だけならやめたほうがいい!」とか「何でもかんでも喜ばれるというのは思い上がりじゃないの?せめて正月だからこそ他人に干渉されずゆっくりしたいと思ってるとは考えないの?」とか言われまして。ぐみんなたい・・。でした。

それが先日カヤック仲間の193ちゃんから、知り合いで毎月炊き出しやってるエネチェンのメンバーがいよいよ資金難で肉のスポンサー求めてるとメールもらったんです。エネチェンの活動については以前からネットで知っていて、世の中立派な人たちがいるもんだなぁと感心してたので、妙な言い方ですが渡りに船ってんでね。今日行われた炊き出しに肉持って参加させてもらいました。


東北道使えば一時間かからない距離ですが不便なとこでね。第一回の炊き出しがあった去年九月にはまだまだ200人以上の方が文字通り肩を寄せ合うように暮らしてたそうです。
生徒ホールの調理場で仕込みにかかりました。エネチェンメンバー20人近くいたかなぁ?スポーツ関係からとか清志郎ファン→反原発からとか様々な方たちが慣れた手つきでどんどん段取り。右も左も分からんけどあちこち顔突っ込んでお手伝いしました。











宮崎和牛と埼玉豚の合挽き7kgが美味しい夏野菜カレーになりました。


11時過ぎる頃から三々五々住人の方たちが集まってきましたが、部屋に持ち帰る方も多く、自前のダンボールコンテナに入れて行ったりね。そのうち六人前持ってきたいというばあちゃんが来たので、籠に入れて後からついて行きました。

校舎の方は居住区という事で立ち入りNGなんですが、配達ってことで特別ね。陸高の仮設住宅で飯食わせてもらったり、ニュースで避難所の様子を見たことはありますが、実際生活されてるとこにお邪魔するのは初めて。結構緊張しました。ひょこひょこ歩くばあちゃんには四階までの階段も大変です。学校だからエレベーターなんぞ無いもんね。距離があるので何だかんだ話しながら行きましたが、近くこの避難所も閉鎖になりみなさんそれぞれ家借りたり別の場所に越されたりするそうです。それ自体はいい事なんでしょうが、長く助け合ってきた周りの方と別れ別れになってしまうのが寂しいとか。最後に残るのって立場弱い人ですもんね(佐賀弁)
変な表現ですが、思いっきり普通に学校の中のばあちゃんの部屋?は、もちろん写真なんざ論外ですし細かなことは書きませんが、確か憲法に基本的人権の尊重って書いてなかった?と思いましたよ。ここで二年・・・。

ホールに戻るとメンバーもお食事タイム。混じっていただきました。


お片づけがおおむね終わったあたりでお暇したんであります。
避難所閉鎖に伴い資金難もあって、この炊き出しも次回九月が最後になるそうです。間に合ってよかったと言おうかもっと早く来るべきだったと言おうか?それぞれ自立していく事が最善だとは分かっちゃいますがね。
またまた新たなご縁が繋がって及ばずながらお手伝いでき、自己満足自己欺瞞一杯です!九月は平日になるとのことですが、出来る範囲で精一杯やらせていただきます!待ってろよ騎西高校!


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