当時まだ奴はサッカー部の顧問をしていて休みがほとんど無く、めったに川にも行かれない中だったのでさすがにこれはありがたかったです。もっとも結果的に見れば、この金でダバダ火振り(四万十川流域にある酒蔵で作る幻の栗焼酎)買って来いという、例によってパシリの料金だった訳ですが。
あたしがほとんど休めない現在は立場が完全に逆転してしまいまして、そんな中今度は奴が四万十に行く事になりました。いくら酒代でくれたものとはいえ、ここで返しておかないと後になって何を言われるか知れません。んで祝儀袋用意しましてな、奴の車でカヤックイベント行くのに金入れて南三陸まで持って行った訳です。
面と向かって渡すのは気色悪いのでどうするか考えた結果、さりげなく置いて行くのがよかろうと、奴が携帯いじってる隙にサンバイザーに挟んでおきました。後から忘れものしたと知らせて、そこで初めて気付くというカッコいい演出ですね。せいぜいありがたがれっ!
ところが僕の家に着いて荷物下ろす段になったら、焼き鳥のタレがこぼれていて荷物にベットリ!奴の怒るまい事か、ブリブリ言いつつ帰りました。雰囲気悪いけど計画実行、電話電話!
「お~忘れ物しちゃったよ、サンバイザーのとこ見てくれ」「ふざけんじゃね~よっ、戻らね~からなっ!なんだよこれ?」「俺からの餞別だ馬鹿野郎っ!」喧嘩腰・・。
どこの世界に祝儀袋わざわざ取りだして忘れる人間がいるってんでしょうか?せっかくのええ話がこうして台無しになったのでした。
漫画ど根性ガエルの中に、親に小遣いせびっておつりに大金プレゼントするという美談を聞いたヒロシが母ちゃんにしかけたところ、なかなか小遣い貰えず自棄になって使ってしまうという話がありましたが、やり方間違うと元も子もないという事ですね。五十万も包むんじゃなかった!嘘だけど
(^◇^)
そういやあいつもヒロシだっけ。
懐かしい四万十川ニソウの瀬です。あの頃は良かった!
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