あたくしがガキの時分にはまだ電話交換手の方が存在しており、ダイヤルもボタンもない電話機で相手方の番号を言って繋いでもらう 方式でありました。
それでも各家庭にいきわたり始めたばかりでどうかすると電話したい相手の家になかったりなんかして。
パソコンがようやく普及し始めた時期、まだ電子メール呼ばわりされていたものを不慣れな手つきで打ち終わると数少ない持ってる相手の宛先に電話して「メール届いた?」なんてんで。
携帯だって出始めの頃はバケツみたいにデカいやつでも持ってる人間はごく限られており自慢気に持ち歩いていたもんで。
アイフォン出現以前だけどかなり普及した頃の話、ある落語家の師匠が喜んで持ち歩くようになって行きつけの居酒屋で飲んでるところに弟子から電話が入りまして。
ピッってんで得意そうに出た師匠「おめえよく俺がここにいるって分かったなあ」
先ほどメールの件じゃございませんが便利さに不慣れな頃ってのはこの手の笑い話が多かったようで。
お袋の携帯が故障してひ孫の動画が送られてきても見られないというので原因究明を求められたもののあたくしも年いってからはその手の話はいたって苦手、お店持って行って見てもらい修理で預けるようならその場で機種編して新しいの買って来てくれと頼まれまして。
予約の上で昨日ドコモショップに行ったんですがどこがどう悪いのか聞かれてもよく分からない。
同居してるアネキに電話して聞いてもらおうとしたけど出ない。
しょうがない、耳が遠くて聞こえるか分からんがとお袋にかけたけど出ない。
「困ったなあ」と言ってましたら店員さんが「こちらにおかけでは?」
あ、そっか! おふくろの電話もって来てんじゃん!
設定変えてくれたらすぐつながったし二重に恥ずかしかったことでございました。
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