中学一年から50年近く付き合っている友達がおりましてその頃から一緒にキャンプをしており、あれは三年生の時だったか夜目的地の駅に着いて構内を出ると後ろでシャッターが閉まってしまい、暗い通りに放り出された思いでおっかなびっくり釣りで来たことのある場所を思い出しながら進みまして。
犬の吠え声に追われるように川の方へ折れていきますと山に入りさらに真っ暗に。
明かりといえば木々の先にわずかにのぞく星空だけ。おっかないので腕を組んで歩きようやく降りた川原にテントを張りましたが、今度は見えない外の様子がおっかない。
なんということをどれくらい繰り返しながらここまできたことか。
その彼が先日ソロキャンプをしてまいりまして、お土産くれた時話してくれたのがこんな話。
湖のほとりにあるそのキャンプ場に当日客は彼一人。
管理人のおじさんは五時になると帰ってしまい、つながっている隣のキャンプ場にも人はなくそのまた向こうの遠くにちらほら人の気配はあったという。
アブが出るので愛犬小夏っちゃんも置いてきたし全くのひとりでなんとなく心細いながら弊社のお肉を焼き、思いがけず現れたホタルの光に癒されつつ気分よく飲んで寝たそうな。
あたくし同様椅子寝を常としている彼らしくなくテントの中で、尿意であったのか暑さであったのか目覚めたのが二時。はい、屋の棟も三寸下がるという丑三つ時であります。
ふと気づけば湖のざわめきや水鳥の音に混ざってひそやかな足音がテントの周りを回っている…?!
この世のものならざる誰かがいる!ゾゾぉ~!!
確かめる気力もなくまんじりともせず朝を迎えたという。
もらったリンゴパイ食べながら聞いてましたが、好天に恵まれた平日のソロキャンをうらやましかった分ちょびっと嬉しかったんであります。
ごめん、N部君 ( *´艸`)
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