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2018年5月29日火曜日

超当たる占い師をご紹介する

これ読みました。
 

喜劇王と呼ばれたチャップリンの自伝です。

チャップリンはまだ馬車の走る時代イギリスの母子家庭で四、五歳の頃から小銭稼ぎを探して歩くような極貧生活の中育ち、優しかった母が精神を病んでからは養護施設の出入りを繰り返すなど苦労を重ねながら両親と同じ役者を目指します。
木靴を履いて踊る子供一座を皮切りにキャリアを積むのですが、文盲であった彼が成功の後学んだ文章による様々な描写は、労働者階級の数少ない娯楽が寄席や演劇であった当時の様子がよく分かって興味深いものがあります。

次第に才能を認められたチャップリンはアメリカ巡業の劇団に主役級として迎えられ、二度目の渡米の時勃興期にあった映画会社の目に留まるのです。
映画に転じてからは役者としてはもちろんカメラワークや演出に底知れぬ才能を開花させ、それまでの単純明快だったコメディ映画に革命を起こし自ら監督を務めた作品はどれも驚異的な大ヒットとなります。
当然のごとく契約金は莫大な額となり、そればかりでなく行く先々で彼を迎える人々の熱狂がものすごい!
しかし浮浪児同然の境遇から30才を待たず手にした目も眩むような成功はそのあまりの大きさゆえに、彼の心に孤独と戸惑いと無感覚を生んだのです。

と、ここまでがこの上巻、下巻に続く。
でね

二度目の渡米の最後に明日はイギリスに帰る晩サンフランシスコでふと立ち寄った場末のトランプ手相占いのエピソードがあるのですが、これまたすごいんであります。

「あんたは長い旅に出るところだね、でもまた帰ってくる。そして今と同じだけどちょっとだけ違う仕事をする。そこであんたは大変な成功をするよ!ああ、とんでもない金持ちになる!三度結婚して子供は三人、82才の時気管支炎で死ぬね。はい一ドル」

どうすかこれ?ほとんど当たっております!
チャップリンによると子供のところだけ外れてたと言うけど、実際には四度結婚して亡くなるのは88才だったんですね。
ま、そりゃそうよね。自伝書いてるということは生きてるわけだから、その先また結婚したかもしれないし自分の享年なんぞ分からないしね。

しかし食事中で口をくちゃくちゃさせながらやる気なさそうに出てきたというこのなんてことないおばちゃん占い師、これ知ってたら一度見てもらいたかったなあ。

大して先長くないんだけどさ (^_^;)

 

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