昨日のブログで作品より商売に走った人の事を書きましたが、対照的な話で、だいぶ前に山下達郎が何かに寄稿した文章を思い出しました。
達郎夫人は言わずと知れた竹内マリアですが、以前夫妻に保険会社のCM出演依頼があったそうです。その出演料というのが、残りの人生をそこそこ余裕もって生きられるくらいの金額だったらしく、さすがビッグネーム!大いに心揺れたものの、そこで日頃考えている己の矜持に問いかけたそうです。
自分たちのような職業の人間は、曲を聴き支えてくれるファンがあってこそ生きていられる。そしてその人たちは額に汗して地道に働いている人たちである。であれば自らの作品は、身を削るような呻吟の末に生み出されるものでなくてはならないと。
「そうして僕は今日も、やっぱり出ればよかったかな?というちょっぴりの後悔を胸にコツコツ仕事をしているのです」といった調子で結んでありました。
ど~すか?いい話でしょ!ますますファンになっちまいましたよ。数々の名曲はこうやって生まれてきたんですね。達郎!素敵っ!♡
これと真逆の話もありまして。昔小柳トムっつったけ?ブラザー〇ムとかって人。ずっと前に深夜の番組で言ってました(かみさんいた頃は付き合いでこの手のもの見てたのね、聞いてね~よっ!)今の自分があるのはリスクを顧みずチャレンジしたおかげで、勝負もせずにふつうに生きてる奴らは馬鹿だってさ。デカい声で罵ってたっけなぁ。僕はいまだにこの人が大嫌いです。
病気療養中の桑田圭祐に贈ったという「希望という名の光」 奇しくも震災直後のリリースとなり、
多くの人の心を慰めたんですねぇ。人の心を動かすのは人の心をおいて他に無し。まさに君子かくあるべしというお話。
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