坊主たちが小さいころ駄菓子屋に連れて行き、あの頃自分の懐具合では出来なかったような買い物をした時には何やら借りを返したような気持になったもんです。
少年時代夢中になって読んだ本を大人になって読み返すのもまたいいもんでありますな。
ケストナーの「エミールと探偵たち」もそんな一冊で、これも坊主たちを寝かしつける時読み聞かせしてやったもんで。
ベルリンにお使いで出かけた少年エミールが汽車の中で転寝した隙に盗まれたお金を取り戻すため知らない街の子供たちに助けられながら犯人を追い詰めるという、男の子なら一度はやってみたい冒険譚の名作でありました。
とはいえ今どき?感は否めずおそらく翻訳も昔のままなので例えばエミールが母親を気取って呼ぶ時の「ティッシュバインの奥さん」というのはまあ「ミセス・ティッシュバイン」ってとこなんでしょう。ドイツ語だとどう言うのか分かんないけど。
そういや同様にして読み返したスタンリィ・エリンの「特別料理」の中には「生一本のウィスキー」という一節があり、こりゃ今でいうシングルモルトウィスキーなんろうと思いついて一人笑いに笑ったことがありました。
時折しも十月。ようやく涼しくなり読書向きな秋でございます。
ブラッドベリの「十月は黄昏の国」また読み返してみようかしらん。
と
なにやらスカした話になってしまいました ( ;∀;)
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